バンカー内でバナナの皮を取り除いた 罰はつく?/ルールQ&A
バンカー内でのルーリングに関するルールが変更され、バナナの皮や他の自然物の取り除きが容認された。ただし、移動したボールには1罰打が科されるので注意が必要。
ルースインペディメントや動かせる障害物の取り除きに関する具体的な規則が規則12.2aと規則15.2aに明記され、適切な方法で行うことが推奨されている。
バンカー内に吸い殻などの人工物が落ちている場合は動かせる障害物として取り扱い、罰なしで取り除くことができる。この場合、ボールが動いてもリプレースすれば罰は科されない。
バンカーにボールが入った。誰が捨てたのか動物が運んだのか、ボールの近くにバナナの皮が落ちている。つまんで取り除いたら、見ていた仲間が「それ、いいの?」。正しいルーリングは?
■1
バナナの皮は無罰で取り除ける。
■2
バナナの皮は取り除けない。取り除くと2罰打。
■3
バナナの皮は取り除けないが、1クラブレングスの救済エリアにボールをドロップできる。
【解説】
バナナの皮は木の葉や松かさと同じルースインペディメント(=分離した自然物)です。ルースインペディメントはどこでも、自由な方法で取り除くことができるので、旧規則ではNGだったバンカー内のバナナの皮やりんごの食べカスなども取り除きOKになりました(規則12.2a)。
ただし、ルースインペディメントは、取り除く際にボールが動くと(グリーン上を除き)1罰打を受けるので注意してください。動いたボールはリプレースします。
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バンカー内に吸い殻や空のペットボトルが落ちていた場合、これらは動かせる障害物(=人工物)なので、従来いつでも罰なしで取り除くことができ、その場合はボールが動いてもリプレースすれば罰は科せられません(規則15.2a)。(ルール解説&イラスト小山混)
<ゴルフ規則>(抜粋)
*規則12.2a
バンカー内の球をプレーする前に、プレーヤーは規則15.1に基づいてルースインペディメントを、そして規則15.2に基づいて動かせる障害物を取り除くことができる。これには、そうしている間にそのバンカーの砂に合理的に触れること、またはその砂を動かすことも含まれる。
*規則15.2a
動かせる障害物からの救済。罰なしに、プレーヤーはコース上やコース外のどこででも動かせる障害物を取り除くことができ、その方法は問わない。プレーヤーの球が動かせる障害物を取り除いている間に動いた場合は、罰はない。そしてその球を元の箇所(分からない場合は推定しなければならない)にリプレースしなければならない。