同じ予選全敗敗退も異なるバスケ男女 大接戦で“戦える”自信つかんだ男子&東京五輪銀後世界にマーク3点砲も不発女子 28年ロス五輪へ日本課題

AI要約

バスケットボール女子日本代表は予選最終戦でベルギーに完敗し、パリ五輪予選で全敗して姿を消すことになった。

山本麻衣の欠場や3ポイントシュートの不調、ベルギーの圧倒的なプレーに苦しんだ日本代表。

主将の林咲希は試合後、「世界は日本と戦う上でレベルアップしてきた」と振り返り、再スタートを切る決意を示した。

同じ予選全敗敗退も異なるバスケ男女 大接戦で“戦える”自信つかんだ男子&東京五輪銀後世界にマーク3点砲も不発女子 28年ロス五輪へ日本課題

バスケットボール女子日本代表は4日、2連敗を受けた予選最終戦でベルギーと対戦、58-85で完敗した。男女ともにパリ五輪予選3連戦をまさかの全敗。パリ会場での決勝トーナメントに進むことなく大会から姿を消すこととなった。

国境間近に位置するフランス・リールで開催された予選にはベルギーからの観戦客が大挙し女子日本には完全アウェイの試合。脳振とうのためドイツ戦に出場しなかったエース・山本麻衣はこの日も欠場した。

序盤から日本はパスの連携ミスやターンオーバーも多く、第1クオーターで日本の武器・3ポイントシュートは1本も入らず7-19の12点ビハインドで終了。第2クオーターに3ポイントシュートが成功し始め一時日本に流れが来るかに見えたがベルギー側の3点砲が炸裂。またベルギーの堅牢なディフェンスに阻まれ日本のインサイドへの攻撃も奏功せず、前半23-39と点差は縮まらなかった。

後半、走ってインサイドにパスしてシュートという速攻が成功して反転攻勢を期待させる局面もあったが、21年東京五輪準々決勝で日本に逆転負けを喫しリベンジを期していたベルギーの気迫には敵わなかった。オフェンスリバウンドも思うように取れず、第3クオーターで22点差とさらに引き離され、結局27点の大差をつけられ日本は完敗した。

試合後のインタビューで「走り切れた場面はあったが、ベルギーの圧は凄かったし、シュートも入った。なかなか止め切れなった」と振り返った主将の林咲希。

「東京五輪から、世界で戦う上で追われる立場だった中で、世界は日本と戦う上でレベルアップしてきたなという感覚をこの五輪ですごく味わった。まだまだフィジカルでもスキルでも足りない部分がたくさんあったという収穫があった」と語った。

各国から研究され、林や山本麻衣らの「3点シュート」や、宮崎らの「スピード」による速攻への対策をされ、今大会思うようなバスケを封じられてしまった。経験を踏まえ、女子日本のバスケを構築し直すべく、再スタートを切る。