【柔道】ウルフ・アロン、斉藤立へ「アウェーの雰囲気の中でよく戦った」「仲間を誇りに思う」

AI要約

ウルフ・アロンは混合団体戦の決勝戦で出番がなかったが、仲間たちが最後まで戦う姿に誇りを感じている。

アロンは斉藤立と共に決勝戦に臨み、リネール戦を想定して対策を練っていた。

斉藤立とリネールの戦いについて、アロンは身体的な疲労や試合への影響について述べた。

【柔道】ウルフ・アロン、斉藤立へ「アウェーの雰囲気の中でよく戦った」「仲間を誇りに思う」

<パリオリンピック(五輪):柔道◇3日(日本時間4日)◇混合団体戦◇決勝◇シャンドマルス・アリーナ

 21年東京五輪金メダルのウルフ・アロン(28=パーク24)は、決勝戦で出番がなかった。

 今大会は個人でメダルを逃したが、団体戦では銀メダル獲得。「アウェーの雰囲気の中で一緒に戦ってきた仲間たちが最後に戦っている姿を見て正直、誇りに思います」と振り返った。

 最後の斉藤立の姿を見て「90キロ超級でエントリーしたのは僕と(斉藤)立の2人で、立は昨日の個人戦をやって今日の団体戦というところで、僕自身はできる仕事は全部やるつもりでいたし、決勝戦まで全部戦えるだけの気構えで臨んだので、そういった役割分担をしながら2人で戦えたのは、すごかったなと思います」と話した。

 当然、フランスのレジェンド、リネール戦を想定していた。「その可能性があると思って生活しました。前回、立が(グランドスラム大会、トルコ)アンタルヤでリネールと当たったところを見ているので、そういうところのアドバイスはしてもらった」と、後輩に対策は伝えていた。

 個人戦から中1日の試合だった。「めっちゃきついですよ。筋肉痛ガンガンで試合をしたので、途中で肉離れになりそうになりましたけど、みんな条件は一緒なので、別に気にせずやりました」。

 斉藤とリネールの戦いは、階級が近いだけに気になるところ。「やり方としては間違ってないと思いました。立の身長で、逆のおなかの方から釣り手を打って、逆のもう1つの釣り手を打って作っていくというのは、すごく形がいいと思いました。本当にアウェーの試合なので(審判の判断など)冷静な判断をすると、すごく難しい中で、立はよく戦ってくれたと思います」と後輩を気遣った。

 パリが最後の五輪になる可能性もある。「もうこれ以上、この柔道という競技に対して、僕自身が現役を続けていく上で、これ以上、のめり込むっていうことは難しいなと、僕は思っているので、そこは自分自身のことを客観的に見て判断したいなと思います」と話した。