元日本代表MF田中隼磨氏が松本を提訴へ「何が本当のことなのか、訴訟の中で明らかにしていきたい」

AI要約

田中氏が松本山雅FCを提訴する経緯を自身のSNSで明かしました。辞任した理由やクラブとの対立について詳細に説明しています。

田中氏は元松本山雅FCのエグゼクティブアドバイザーであり、クラブの処分に不満を持ち辞任を決意。元日本代表DF松田直樹氏の命日に提訴を表明しました。

自身が尊敬する松田氏の影響を受け、クラブの問題に立ち向かう覚悟を示しています。

元日本代表MF田中隼磨氏が松本を提訴へ「何が本当のことなのか、訴訟の中で明らかにしていきたい」

 元日本代表MF田中隼磨氏が、松本山雅FCらを提訴すると自身の公式Instagram(hayuma.tanaka_official)で明かした。

 田中氏は現役時代に横浜F・マリノスや名古屋グランパスなどでもプレーし、2014年から2022年にかけて松本に在籍。引退後の2023シーズンから松本のエグゼクティブアドバイザーに就任したが、昨年12月に辞任していた。

 田中氏は今年4月8日に自身のSNSを通じて声明を発表し、松本を辞任した際の経緯について説明。「2023年12月23日に行われたサポーターミーティングで、私がクラブを辞めた経緯についてクラブ側が説明を行いました。内容は『コーチが試合後、サポーターに対して失礼なことを言ったことに対し、ダメなものはダメという認識はクラブも田中氏も同じだった、そのコーチに対して11月に厳重注意をした』と言うものです。しかし、この説明は私がクラブから聞いたこと、話したこととは全く違います」と、事実と異なる説明を行ったとして松本を糾弾していた。

「12月7日クラブと話し合いの場を持ちました。その時のクラブの回答は、『問題の発言はファン、サポーターに対してのものではない、中に向けて発したことだから、逆にどう処分したら良いか教えてよ。処分なんてできない』というものでした。私は『クラブとしてきちんとした処分をしないとその人の為にもならない、クラブの為にもならないのでしっかり教育をして欲しい』と何度も繰り返し伝えました」

「状況は違いますが、以前山雅のアカデミー選手がアカデミーコーチに対し、今回厳重注意を受けたトップチームのコーチと同じ発言をした際、クラブはそのアカデミー選手に対し、厳重注意ではなく退会勧告を言い渡しました。トップチームのコーチには厳重注意に留まり、未来あるアカデミー選手には退会勧告という現状に憤りを感じてなりません。人によって処分を変えてしまえば、整合性がなくなり、クラブの規律も乱れてしまうということもずっと伝えてきました」

「私はこのコーチを辞めさせて欲しいとは一切言っておりません。そのコーチのため、クラブの為にもきちんとした処分をしたほうが良いということを伝えました。しかし、クラブは動いてくれなかった為、私はクラブを辞める決意をしました。辞めた理由は他にもまだありますが、このことが辞めるきっかけになった理由、経緯です」

 そして、田中氏は自身が尊敬する元日本代表DF松田直樹氏の命日である8月4日、サポーターミーティングの一件について、松本と当時の同クラブの代表取締役社長を提訴すると声明を発表。訴訟を通じて自身が辞任した経緯を明らかにしていき、古巣の体質を変えていくとの覚悟を綴った。

「平素から多大なご支援、ご声援を賜り厚く御礼申し上げます。さて、私、田中隼磨は、昨年開催されました2023松本山雅FC サポーターミーティングでの松本山雅FCの発言について、当時のクラブの代表取締役社長およびクラブを提訴することにしました。これまでの経緯、何が本当のことなのか、訴訟の中で明らかにしていきたいと思います」

「今日8月4日は、マツさんの命日です。私は、マツさんから、まっすぐ生きていくことを学びました。マツさんの3番をサポーターの皆様と共に背負い、正々堂々とピッチ内外で示してきました。マツさんがプレーしたアルウィンのピッチで、松本山雅FCの指導者からサポーターに対して命を軽んじるような発言があったこと、その指導者に対する松本山雅FCの対応について、私は納得ができません。マツさんに恥じないよう、自分の信じる道をまっすぐ進んでいき、松本山雅FCが少しでも良いクラブになるように言動していきたいと思います」

「なお、指導者の暴言の件に関しては本人が謝罪をしていますので、指導者に対しての誹謗中傷はやめていただけるようにお願い致します」