現在のイタリア代表には「トップレベルの選手」がいない? 元悪童カッサーノ氏がバッサリ

AI要約

イタリア代表の現状に苦言を呈するカッサーノ氏

EURO2020優勝もワールドカップでの敗退など苦しい時間を過ごす

スター選手不足による貧弱なチーム力を憂うカッサーノ氏

現在のイタリア代表には「トップレベルの選手」がいない? 元悪童カッサーノ氏がバッサリ

かつてローマやレアル・マドリード、ACミラン、インテルなどで活躍した元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノ氏が、現在の母国代表について苦言を呈した。

ロベルト・マンチーニのもとでEURO2020こそ優勝を成し遂げたものの、近年は苦しい時間も多く過ごしているイタリア代表。ワールドカップの直近2大会では欧州予選で敗退するなど、屈辱を味わった。サッカー界全体のレベルが上がり、競争力が増している影響もあるだろうが、イタリア代表はかつての輝きを失いつつあるのが現状なのかもしれない。

そして、指揮官がルチアーノ・スパレッティへ代わり、前大会覇者として臨んだ今夏のEURO2024でも大苦戦を強いられた。なんとかグループリーグは突破したものの、スペイン代表との接戦を落とし、アルバニア代表とクロアチア代表との一戦では先制点を許す展開に。さらに、ノックアウトステージの初戦で相見えたスイス代表との試合では、前後半に1点ずつを奪われ、0-2で敗戦。ベスト16で姿を消すこととなったのだ。

この結果を受け、イタリア国内は多くの失望感に包まれただろう。そんな中、かつて悪童とも呼ばれたカッサーノ氏がイタリア代表について言及(伊『TUTTOmercatoWEB』より)。「あのようなスイス戦をやるぐらいなら、クロアチア戦で敗退したほうがよかった」と述べた。

また、DFファビオ・カンナバーロやDFアレッサンドロ・ネスタ、MFアンドレア・ピルロ、MFジェンナーロ・ガットゥーゾ、FWアレッサンドロ・デルピエロ、FWフランチェスコ・トッティなど、現役時代に多くのスーパースターたちとイタリア代表で共演してきたカッサーノ氏は、現代表のスター選手不足を嘆いている。「我々の代表チームは貧弱だし、トップレベルの選手もいない。スパレッティはどこへ行ってもスペクタクルなサッカーを作り上げる。彼は天才だけど奇跡(トップレベルの選手がいないチームを勝たせること)は起こせないよ」と話していた。

2026年の北中米W杯まで残り2年となっているが、イタリア代表はEURO2024の経験を今後へ活かすことができるのか。