【ONE FF】リカルド・ブラボがキックボクシングルールでONE初黒星

AI要約

リカルド・ブラボ(アルゼンチン)とジョージ・ジャービス(英国)の対戦。ブラボは序盤から攻勢を見せるも、ジャービスに押されてしまう展開となる。最終的にジャービスが3-0の判定勝利を収め、ブラボは初黒星を経験する。

ブラボは過去の戦績や実績を背景に、勝利を目指して挑んだ試合だったが、ジャービスの距離の取り方やタイミングの良さに押される形となった。

ジャービスは腕利きの選手として知られ、鮮やかなパフォーマンスを見せて勝利を手に入れた。

【ONE FF】リカルド・ブラボがキックボクシングルールでONE初黒星

ONE Friday Fights 73

2024年8月2日(金)タイ・ルンピニー・スタジアム

▼第6試合 ONEライト級キックボクシング 3分3R

×リカルド・ブラボ(アルゼンチン/ウィラサクレック・フェアテックスジム)

判定0-3

〇ジョージ・ジャービス(英国)

 ブラボは17歳の時にアルゼンチンから来日。長いリーチから生み出される鋭いストレートを武器にKOを量産し、2018年に7戦無敗で新日本キックボクシング協会ウェルター級王座を獲得。2022年に所属していた新日本キックを離れ、新たにWSRフェアテックス所属となり12月にRISE初参戦。緑川創と延長戦まで戦って引き分け、2023年2月にはサーシャ・タダヨニをKO、7月のNO KICK NO LIFEでもKO勝ち。

 8月の『ONE Friday Fights 30』でONE初参戦を果たしてルンピニースタジアム認定ミドル級王者デンパノムを2RでKOすると、11月にはオリバー・ハンセンに2度のダウンを奪われながらも残り1秒での大逆転KO劇を演じてみせた。そして2月の第3戦でもケナン・バイラモフを1Rわずか30秒、左フックでKO。3度目のボーナスを獲得すると共に10万ドルの本戦契約が結ばれることも発表された。今回はそれ以来の試合となる。戦績は27勝(22KO)3敗2分。

 これまでの3戦は全てムエタイルールだったが、今回は初のキックボクシングルールでの試合となった。

 対戦相手はジョージ・ジャービス(イギリス)。2023年9月の『ONE Friday Fights 35』でタイのチャンナッジョンに判定負け、2024年2月の『ONE Friday Fights 51』ではムスタファ・タクレティにスプリット判定で勝利している。これまでWBCムエタイ英国王座、WBCムエタイ世界スーパーミドル級王座、同ヨーロッパ王座、ISKA世界スーパーミドル級世界王座、WBCムエタイ・インターナショナルライトヘビー級王座を獲得。戦績は22勝(6KO)4敗。

 1R、ジャービスは右ローと左ミドル、ブラボは右カーフを蹴る。ブラボが蹴るとワンツーを打つジャービスだが、距離は遠目。ブラボの左右フックは空を切る。ブラボは自ら下がってロープを背負って誘う。ジャービスのワンツーに左右フックを繰り出すブラボ。右カーフを蹴りながらの左フック狙い。ジャービスはスイッチして左ミドルを蹴り、ブラボの蹴り足をキャッチして左ストレートを打つがこれは反則。初回はジャービスが距離を支配して有利に進めた印象だ。

 2R、ブラボが前に出るとその分下がるジャービス。さらにスイッチしてブラボの距離感を狂わせる。ブラボは前に出て胴廻し回転蹴りを放つが空振り。ブラボのフックを空振りさせて蹴るジャービス。ブラボはいら立ったのか飛びヒザ蹴りを強引に放つ。ジャービスの右ローがローブローとなって中断。再開後、ジャービスは左ミドルと右ローを蹴り、下がる。ブラ後は強引に詰めて左右フックを放つが、ジャービスのワンツーをもらってしまう。このラウンドもジャービスが距離を支配した。

 3Rもジャービスが左ミドル、前蹴りで距離をとる。ブラボは飛び込んで左右フックを打つが、ジャービスも右フック打つ。ブラボは左右ボディ、右カーフを蹴るが左右フックは空振りが続く。右フックをヒットさせるもすぐジャービスが離れていく。ロープを背負ったジャービスに左右フックを当てるブラボに、ジャービスも左右フックを返す。ジャービスが左ミドルを蹴って試合終了。ジャービスはコーナーに登って勝利をアピールする。

 ジャービスが判定3-0で勝利。ブラボはONEで初黒星を付けられた。