【バドミントン】ワタガシ銅メダル「勇大くんの覚悟の表情を見た時に…」/一問一答
ワタガシペアがパリオリンピックで2大会連続の銅メダルを獲得。
渡辺と東野のインタビューから感想や成長について語られる。
富岡高校出身の選手たちが活躍し、混合ダブルスでのメダル獲得の意義が語られる。
<パリオリンピック(五輪):バドミントン>◇2日◇混合ダブルス3位決定戦◇ポルトドラシャペル・アリーナ
【パリ=藤塚大輔】21年東京五輪銅メダルで世界ランク5位の「ワタガシペア」こと渡辺勇大(27)東野有紗(28)組(BIPROGY)が、2大会連続で銅メダルを獲得した。同2位の韓国ペア、徐承宰(ソ・スンジェ)蔡侑〓(王ヘンに丁)(チュ・ユジュン)組を2-0で撃破。五輪での2大会連続の表彰台入りは、日本バドミントン界初の快挙となった。
2人の主な一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
-銅メダルの感想は
渡辺「まずはホッとしています。しんどかったですけど、先輩(東野)が声をかけ続けてくれました」
東野「切り替えが難しかったんですけど、2人で楽しんで頑張ろうと。すごく試合も楽しめて臨むことができました」
-東京五輪と同じ銅メダルだが、意味合いは違うか
渡辺 「はい。確実に成長してきた3年間だった。五輪を通して、3年前よりも自信をもってプレーできたと思う」
東野 「勇大くんと一緒でお互いに成長できた3年間でした。金メダルを求めてやってきましたけど、銅メダルを取れてホッとしています」
-東野選手のラリー中の粘りが光った
東野 「昨日出したかったです(笑い)。今日の試合に関しては気持ちで負けないようにと。相手選手も疲れていて、あまりスマッシュが当たっていなかったのもありますし、絶対に自分のところへ飛んでくるという意識で今日はできた。浮いても勇大くんがやってくれると思ってプレーしました」
-1日の準決勝から時間がない中でどう気持ちを切り替えたのか
渡辺 「結構すぐ切り替えられて。お互いに『最後までやりきろう』という話がすぐできたので。東京の時よりも切り替えがうまくできたかなと思います」
東野 「勇大くんとその日のうちに切り替えようという話をしていたんですけど、やっぱり寝れなくて。試合のこととかを考えてしまう時間が多かったんですけど。勇大くんの次の日の覚悟の表情を見た時に、自分も切り替えなきゃなって思いました」
-富岡高出身の5人が出場している
渡辺 「メダルを取れてホッとしています。大会を通して5人で必死になってやってこれたと思う。必死になってやっている姿が町民の皆さんや(福島)県民の皆さまに少しでも届けばという思いでやってきた。しっかり応援して、良い色のメダルを取ってきてもらえるように頑張ってほしいです。精いっぱい応援します」
東野 「ホキコバペア(保木、小林組)が負けてしまって、その思いを背負って戦いました。(大堀)彩はまだ試合があって、昨日もすごく励ましてくれて。この5人だったから、チーム一丸となって、富岡魂でやってこれました。この5人で五輪に出れて、本当に幸せです」
-混合ダブルスで2大会連続メダルを獲得できたことの意義は
渡辺 「まだまだ日本では混合ダブルスはマイナーだと思う。そういった意味では結果を示すことができた。もちろん金メダルがよかったけど、メダルを持ち帰ることができる。少しでもミックスダブルスやバドミントン界全体が盛り上がってくれればと思う。そのためには結果を出すことが一番大事だったなと思う」
-この先について言えることは
渡辺 「休ませてくれぇ(笑い)。休ませてくれぇです(笑い)」