引退も引退しようとした高山莉加「諦めそうになっても立ち直らせてくれた」 遅咲き柔道家の銅メダル【パリ五輪】

AI要約

高山莉加が五輪柔道女子78キロ級で3位決定戦で一本負けし、表彰台に届かなかったことを受け、涙を流す。

高山莉加は世界選手権経験もなく、東京五輪代表争いに絡めなかったが、引退を繰り返し周囲に支えられ続けた。

30歳を迎える遅咲きの柔道家は、負け続けて勝てない選手に何か伝えられることを願っている。

引退も引退しようとした高山莉加「諦めそうになっても立ち直らせてくれた」 遅咲き柔道家の銅メダル【パリ五輪】

◆パリ五輪・柔道女子78キロ級(1日、シャンドマルス・アリーナ)

 恩返しのメダルまではあと一歩届かなかった。女子78キロ級で初出場の高山莉加は3位決定戦で大外刈りを返されるなどして一本負けを喫した。「みんな死に物狂いでやっている。そう簡単に取れるものではない。五輪ってすごい」と涙があふれた。

 これまで世界選手権の出場経験もなく、東京五輪は代表争いに絡めなかった。何度も引退しようとしたが、その都度周囲が引き留めてくれた。「何度も諦めそうになっても立ち直らせてくれた」。だからこそ、表彰台に立つ姿で報いたかった。

 今月27日に30歳を迎える。遅咲きの柔道家は「私みたいに、負け続けて勝てない選手もいる。何か伝えていけたら」と経験を後進に役立てたい思いもある。「今後はまだ分からない。ゆっくり考える」と話すにとどめた。(パリ山田孝人)