張本智和は中国勢からの金星ならず「4年後は格上としてコートに」 卓球男子シングルス

AI要約

張本智は東京五輪卓球男子シングルスで銀メダルの樊振東からリードを奪うも逆転負けを喫し、悔しさをにじませた。

観衆を引きつけた激闘の中、中国代表に敗れた張本智は成長を感じつつ、4年後のメダル獲得を目指し決意を新たにした。

張本智は挑戦の道を歩み続け、中国勢に打倒されることなく成長し続ける覚悟を持っている。

張本智和は中国勢からの金星ならず「4年後は格上としてコートに」 卓球男子シングルス

男子シングルスの張本智は東京五輪銀メダルの樊振東からリードを奪ったが、逆転負けを喫した。「これがオリンピックじゃなければ、笑顔で終われたかもしれないが…」。中国勢からの金星を期待させる激闘で観衆をひきつけたが、やはり悔しさが募った。

攻めた打球が次々と台上に収まった。得意のテンポの速いラリーに持ち込んで主導権を握り、第1、2ゲームを連取。会場は張本コールが飛び交い、強力に後押しした。

ただ、卓球王国の中国代表は甘くなかった。張本智が勝負の分かれ目に挙げたのは3-3で迎えた第6ゲーム。相手のタイムアウト後に7-7に追いついたが、そこから4連続失点。「相手のミスが何本かあった。あそこで決め切るしかなかった」。最後は力尽きた。

東京五輪は重圧にのまれ、16強で終わった。夜中も眠れずに練習場に行き、ラケットを握って気持ちを静めた。あれから3年。4年後のメダルが見える戦いぶりには成長を実感した。「地力ではまだ僕が少し下。4年後、コートに立った時点で格上になっていなければ、また4年後を待つことになる」。強い決意で打倒中国への道を歩む。(石原颯)