高1で腰椎分離症…種目転向で開花 陸上女子三段跳びVは福岡大若葉・柴田藍名がV「地元で優勝できて良かった」【全国高校総体】

AI要約

女子三段跳びで柴田藍名が福岡大若葉の選手として12メートル72で優勝し、自己記録を大幅に上回った。

柴田は元々短距離専門であったが、腰椎分離症をきっかけに跳躍に転向し、スピードを生かして活躍している。

気温が高い中、地元での応援に支えられて優勝し、大学でも競技を続け、13メートル台を目指す意気込みを語った。

高1で腰椎分離症…種目転向で開花 陸上女子三段跳びVは福岡大若葉・柴田藍名がV「地元で優勝できて良かった」【全国高校総体】

 ◆全国高校総体・陸上最終日(1日、博多の森陸上競技場)

 女子三段跳びは柴田藍名(福岡大若葉)が12メートル72で優勝した。

 2本目に12メートル71を出してトップに浮上。4本目に記録を1センチ伸ばし、2位と4センチ差で接戦を制した。「いつもはくたくたの状態で跳ぶことが多いけど、インターハイを目標にしてきて調整した。地元で優勝できて良かった」と、4月に出した自己記録(12メートル53)を大幅に上回っての優勝に声を震わせた。

 元々は短距離専門の選手だったが、1年生の時に腰椎分離症になって休んだのをきっかけに「元々跳躍がしたかった」と種目転向を申し出た。100メートル12秒11のスピードを生かした跳躍が持ち味。昨夏の全国総体女子100メートルで2位、200メートルで3位に入った1学年先輩の柴藤凜(現福岡大)に楽しんで競技に取り組む心構えを学んだ。気温が35度を越える炎天下だったが「きつかったけど、地元でたくさんの方に応援していただいて、みんなのおかげで優勝できた。楽しかったです」と笑顔を輝かせる。卒業後も大学で競技を続ける予定で「世界と戦うには絶対にスピードとパワーがいると思う。強化して頑張りたい」と13メートル台を見据えた。