【バドミントン】初五輪の大堀彩 逆転勝ちで8強入り ヒザ痛めながら死闘制した

AI要約

女子シングルス1回戦で大堀彩が逆転勝利し準々決勝に進む。

第1ゲームは微妙なタッチに苦しみ、第2ゲームで攻勢に出る。第3ゲームは激しいマッチポイントを逆転で制する。

ジュニア時代からの努力や挫折を経て、初の五輪切符を手に入れ、決勝トーナメントに進む。

 ◇パリ五輪第7日 バドミントン(2024年8月1日 ポルト・ド・ラ・シャペル・アリーナ)

 女子シングルス1回戦が行われ、世界ランク10位の大堀彩(27=トナミ運輸)は、同20位のジャミン・ヨ(シンガポール)に11―21、21―14、24―22で逆転勝ちし準々決勝に進んだ。

 第1ゲーム、大堀は微妙なタッチに苦しんだ。ライン際を狙ったショットがサイドを割ったり、ドロップがネットにかかったり、ミスを重ねて2―12と大差をつけられた。諦めずに追い上げたが、差を詰め切れなかった。

 第2ゲームはネット際に落とし、上がってきた球を強打する組み立てで攻勢に出た。リードすると相手がミスを連発。一気に流れをたぐり寄せた。

 勝負の第3ゲーム、序盤ラリーを制し、3連続得点で加速したが、その後は一進一退となった。19―20と先にマッチポイントを握られたが、ジュースに持ち込み逆転で制した。

 父・均さん(現トナミ運輸ヘッドコーチ)との二人三脚でジュニア時代から台頭した大堀は、18年にA代表入りしながら21年にB代表に降格。目標だった東京五輪出場を逃した。一時は引退も考えたが、再挑戦を決意。パリ五輪代表選考レースでは、リオデジャネイロ五輪銅メダルの奥原希望との激しいマッチレースを制し初の五輪切符をつかんだ。

 1次リーグは1ゲームも落とさず2連勝で1位通過し「1次リーグ突破は最低限の目標だったのでほっとする気持ちもある」と安堵感をにじませ決勝トーナメントへ「ここまでやってきた自分を信じて戦いにいきたい」と気を引き締めていた。