【ボクシング】性別巡る騒動の女子ボクサー 対戦相手が開始46秒で涙の棄権「命守らなければ」
女子ボクシング66キロ級2回戦で、イタリアの選手がアルジェリアの選手に敗れる。
アルジェリアの選手は過去に性別適格性検査で失格経験があり、試合中に相手を圧倒する。
イタリアの選手は試合中に怪我を訴え、46秒で棄権する。
<パリオリンピック(五輪):ボクシング>◇1日◇女子66キロ級2回戦◇パリ北アリーナ
ボクシング女子66キロ級2回戦が行われ、アンジェラ・カリニ(イタリア)がイマネ・ケリフ(アルジェリア)に敗れた。ケリフは昨年世界選手権で、性別適格性検査に合格せず、失格になった過去がある。圧倒的な力の差を感じたのか、カリニは開始46秒で棄権した。
カリニはケリフと数回、パンチをかわすと開始35秒ほどで、タイムをとってセコンドに異変を訴えるようなしぐさをした。試合再開もケリフのパンチが1度顔面に当たると、左手をあげて、再びセコンドに行き、審判からは棄権を宣告された。
試合後、カリニは涙を流した。BBCスポーツによると「鼻に強い痛みを感じた。自分の命も守らなければならなかった」などと話したという。
もっともケリフは前回の2021年東京大会も出場している。