【広島】床田寛樹7回1失点粘投でリーグ最速10勝目 球団左腕2年連続2桁勝利はジョンソン以来

AI要約

投手床田が広島の勝利に貢献し、10勝目を挙げた。

床田のリズムの良い投球が守備を支え、首位巨人に差を縮めた。

床田は広島の次世代左腕としての地位を確立し、試合当日の悲報に黙とうを捧げた。

【広島】床田寛樹7回1失点粘投でリーグ最速10勝目 球団左腕2年連続2桁勝利はジョンソン以来

<広島2-1DeNA>◇31日◇マツダスタジアム

 広島床田寛樹投手(29)がリーグ最速2桁10勝目を手にした。立ち上がりからピンチを招き、7回まで8安打を浴びながら1失点の粘投。チームを連勝に導く投球で、首位巨人に1ゲーム差に迫った。

 序盤3回まで5安打を浴びながら、テンポのいい投球が守備のリズムをつくった。1回2死二、三塁は矢野が二遊間を抜けそうな当たりに追いつきいて一塁への無駄のない送球。2回1死一塁、3回1死一、二塁はともに二遊間による併殺でしのいだ。6回2死から1点を失うも後続を断ち、7回2死一、二塁も桑原を二飛に打ち取った。

 球団左腕の2年連続2桁勝利は、試合前のセレモニーピッチに登場したジョンソン以来だ。登板前には「僕のことを覚えているか分からないですけど、成長した姿を見せられれば。まだまだKJ(ジョンソン)の代わりにはなれないですけど、いずれはなれるように頑張りたい」と謙遜した。3連覇支えた左腕の前で、新たな左腕エースとなったことを証明した。

 この日、広島元監督の阿南氏の訃報があった。試合前には黙とうがささげられ、首脳陣や選手、スタッフが喪章を着用した。新井監督は「若い頃にお世話になった。ジェントルマンで優しい方だった。特別な日だと思うので、そういう日に勝ててホッとしています」と安堵(あんど)した。床田を中心に堅実な守備で失点を防ぎ、攻撃では積極的な走塁もあった。継承してきた広島野球で弔い星をささげた。【前原淳】