プロ注目右腕、阿南光の吉岡暖が敗退「甲子園の土持ち帰りたかった」今後はプロ志望/徳島

AI要約

阿南光・吉岡暖(はる)投手(3年)が高校野球徳島大会での終戦を悔やむ姿が描かれる。

プロ注目の最速146キロ右腕が試合後の心境を明かし、プロ志望を宣言。

3年間の思い出や次のステージに向けた意気込みが語られる。

プロ注目右腕、阿南光の吉岡暖が敗退「甲子園の土持ち帰りたかった」今後はプロ志望/徳島

<ラストカレンダー~夏の終わり~ 阿南光・吉岡暖(はる)投手(3年)>

 <高校野球徳島大会:鳴門渦潮6-5阿南光>◇29日◇決勝◇むつみスタジアム

 プロ注目の最速146キロ右腕は、左中間を破る打球を見つめることしかできなかった。エース右腕が膝に手をつき、うなだれた。「全部投げ切ってマウンドで集まりたかった。甲子園の土も持ち帰りたかったのが一番の後悔です」。

 2点リードをもらったが、7回に逆転を許した。福田修盛外野手(3年)のソロで延長に持ち込み、10回のタイブレークで2点のリードを奪い返した。だがその裏まさかの3失点。逆転サヨナラでの終戦に「みんなにごめんしかなかった。やりきった感はある。こういうときに勝つのが強いチームなのかなと感じました」と涙が止まらなかった。

 今春センバツで同校初の8強入りの原動力となった。この日も6球団が視察に訪れ、阪神山本スカウトは「直球も変化球も同じ腕の振りができる。コントロールも悪くないので安定している」と評価した。吉岡も試合後に「プロ志望でいきます」と宣言し、プロ志望届を出す意向を明かした。

 3年間の思い出は「センバツで2勝できたこと」としながら、こう付け加えた。「一番いい思い出は日々の練習かもしれないです。毎日しんどくて、徳島県で一番練習してきたと思うので」。仲間と過ごした濃密な日々を力に、次のステージに進む。【林亮佑】