大谷翔平が消えた“エンゼルスの今”…元同僚のビックリ発言「チームのみんな言っている」球場で見た「残る日本企業の広告」「大谷のユニフォーム」

AI要約

エンゼルスの周辺が大谷翔平の話題で賑わった背景には、アーリントンでのオールスターゲームでのアンダーソン投手の発言が影響していた。

大谷の移籍時にエンゼルスが契約条件を呑まなかったことが話題となり、大谷が残る可能性もあったという口惜しさが内部に広がっていることが明らかになった。

現在のエンゼルスは、トラウトやレンドンなど主力選手の不振やケガに悩まされており、チームの状況は依然として厳しい。

大谷翔平が消えた“エンゼルスの今”…元同僚のビックリ発言「チームのみんな言っている」球場で見た「残る日本企業の広告」「大谷のユニフォーム」

 エンゼルスの周辺が、大谷翔平の話題で久々に騒がしくなったのはテキサス州アーリントンでオールスターが行われたときだった。

 チームから唯一オールスターに選出されたタイラー・アンダーソン投手から大谷に関するぶっちゃけ発言が飛び出したためだ。

「エンゼルスが契約条件を呑んでいれば、オオタニはチームに残っただろうとみんなが言っている」

 大谷が昨オフ、FAとなり複数球団による争奪戦が起きたとき、大谷側から移籍先最終候補の各球団に提案が出されたといわれている。総額7億ドルの契約金の97%を後払いにしてほしいというものだ。最終候補のドジャース、ジャイアンツ、ブルージェイズ、そしてエンゼルスにそれが提案されたが、3球団がその条件を呑んだ一方でエンゼルスだけは拒否したといわれている。

 ニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者によると、アンダーソンはこう言ったという。

「オオタニはアナハイムで素晴らしい成績を残した。これは僕の考えだけれど、彼がもし野球殿堂入りできるだけのキャリアを積みたいのであれば、1つの球団でプレーし続けるというのは大事な要素になる。あれだけの成績を残せたチームだし、彼にとって居心地が良かったのは間違いない。それに彼は義理堅く、ルーティーンを何よりも大事にしている」

 条件を拒否したのはオーナー、アート・モレノの判断だったが、その判断次第で大谷は残っただろうという口惜しさが、今もエンゼルス内部にくすぶり続けていることが、アンダーソンの発言で明らかになった。

 そんなアナハイムの今はどうなっているのか、エンゼルスタジアムを訪ねてみた。

 大谷がいた頃から変わっていない部分はまだいくつもあった。例えばスタジアムの掲示板のいくつかには、まだ日本企業の広告が残っている。

 長年のチームの顔であるマイク・トラウト外野手はここ数年ケガがちだが、今季も左膝の手術のため4月30日から長期離脱し、筆者が訪ねた7月下旬になってもまだ復帰していなかったのも相変わらずだった。同じく毎年のようにケガで長期離脱しているアンソニー・レンドン内野手も4月に左太ももを痛めて長期離脱し、7月8日に戻ってきているが、復帰後は成績が振るわないまま。トラウトは今季年俸が約3700万ドル、レンドンは約3800万ドルとチームの高給取りトップ2が一番目立たない存在になっている。