体操女子、団体8位と健闘 直前に主将・宮田笙子が辞退も、心一つに一致団結…パリ五輪

AI要約

体操女子団体決勝で、日本チームは8位に終わったものの、全員初出場ながら健闘した。

宮田笙子の出場辞退や関連トラブルを乗り越え、若いメンバーが団結して戦い抜いた。

団体メダル獲得は60年ぶりの可能性があり、今回の成績が期待されている。

体操女子、団体8位と健闘 直前に主将・宮田笙子が辞退も、心一つに一致団結…パリ五輪

◆パリ五輪 第5日 ▽体操女子 団体決勝(30日、ベルシー・アリーナ)

 団体決勝が行われ、2008年北京五輪から5大会連続進出の日本は8位だった。全員初出場ながら、堂々と戦い抜き、入賞と健闘した。

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 五輪直前には、思わぬ形で注目を浴びた体操女子。エースで主将だった宮田笙子(順大)の喫煙と飲酒が発覚し、出場を辞退。チームの柱だった選手が突如抜け、他国より一人少ない4人で戦った予選では、16歳の岸里奈(戸田市SC)、中村遥香(なんばク)、19歳の岡村真(相好ク)と牛奥小羽(日体大)と、平均年齢17・5歳の若いメンバーで、合計162・196点の5位と奮闘。全員、事前合宿地モナコで宮田にもらった赤と白のストーンがあしらわれたヘアピンをつけ、心一つに戦った。

 田中強化本部長は「ここまで頑張れるとは正直。プレシャーもあるし、その中でもどこまで戦えるかなって思いもあった。ほんとすごい選手。みんなすごい」と称賛。岸は決勝に向けて「どんなことがあるか分からないけど、最後まで諦めずやりたい」と意気込み。最年長の牛奥も「今日よりいい演技ができるように頑張りたい」と語っていた。

 体操女子団体でのメダルは1964年東京大会の銅のみ。今回は60年ぶりの団体表彰台が懸かる。直近の団体成績は2012年ロンドン大会8位、2016年リオ大会4位、2021年東京大会では5位だった。