【静内便り】タイトルホルダーは“種牡馬1年生”で優等生!

AI要約

夏の北海道出張の醍醐味の1つが牧場の取材。今回は種牡馬1年生のタイトルホルダーに会い、その素晴らしい性格や成績について取材した。

馬房を訪れると、父親とは全く異なるおとなしい姿が。種牡馬としても150頭を超える交配頭数という好スタートを切り、期待が高まる。

姉との人気も高いタイトルホルダーは、一般見学も予定されており、多くのファンがその優等生ぶりを楽しみにしている。

 夏の北海道出張の醍醐味(だいごみ)の1つが牧場の取材だ。毎年、デスクにおうかがいを立て、馬産地へ足を延ばしている。

 本日は、とある種牡馬の取材(記事化は後日に…乞うご期待)で、静内のレックススタッドを訪れた。すると、同じ厩舎内に“種牡馬1年生”タイトルホルダーが…!

 関東馬ではあったが、G1・3勝のすべてを阪神競馬場で挙げており、われわれ関西の記者にも強烈なインパクトを与えた。せっかくなので、急きょではあったが顔写真の撮影と近況の取材をお願いして、ありがたいことにご快諾をいただいた。

 親子でこんなに違うのか…。馬房の扉を開けると、ひょっこり顔を出して、口を寄せてきた。かつて種牡馬時代の父ドゥラメンテを間近で拝見したことがあるが、その走りの通り、かなり荒々しかった記憶がある。同スタッドの岡崎大輝さんに、普段の様子をたずねた。

 「他の馬と比べても、おとなしくて扱いやすいです。無駄な動きをしないですね」

 種牡馬としても好スタートを決めた。初年度から交配頭数は150頭を超えたという。種付けも無事にこなしたそうだ。9歳で世を去った父の産駒は現2歳世代が最後で、希少な後継者として期待は大きい。350万円という料金も決して高くはない。

 「体が丈夫なので、けがをしたりすることもなかったです。体つきも種牡馬らしくなって、肩や腰回りが全然変わってきましたね」

 扱いやすく、評判も良くて、仕事もデキる。まさに優等生だ。来年の産駒誕生が待ち遠しい。おそらく、たくさんのタイトルを獲得してくれるだろう。

 姉メロディーレーンと姉弟ともに写真集が発売されるなど、ファンからの人気も高い。同スタッドでは8月1日から10月31日まで一般見学の受け入れ(当日に二十間道路牧場案内所で申し込みが必要)が予定されており、きっと多くの方々が楽しみにされているはず。ルールとマナーを守った上で、タイトルホルダーの優等生ぶりをご覧いただきたい。【太田尚樹】