【柔道】阿部一二三が妹・詩の敗退乗り越え金 小川直也氏も驚嘆「柔道界のパウンド・フォー・パウンド1位だな」

AI要約

阿部一二三がパリ五輪柔道男子66キロ級で連覇を果たし、妹の詩も2個目の金メダルを獲得した。小川直也氏はその実力を絶賛し、袖つりの技術に注目している。

阿部一二三の独自の柔道スタイルや袖つりの技術は非常に優れており、柔道界の〝絶対王者〟として君臨している。

一二三の活躍が柔道競技人口の増加につながることを期待する声も上がっている。

【柔道】阿部一二三が妹・詩の敗退乗り越え金 小川直也氏も驚嘆「柔道界のパウンド・フォー・パウンド1位だな」

 パリ五輪の柔道男子66キロ級で阿部一二三(26=パーク24)が決勝でウィリアン・リマ(ブラジル)を破り、東京五輪に続いて2大会連続で金メダルを獲得。同じく連覇を目指した妹・詩(24=パーク24)が2回戦でまさかの敗戦を喫したが、見事な精神力で2個目の金を手にした。

 これにバルセロナ五輪95キロ超級銀メダルの〝元暴走王〟小川直也氏(56)は「俺も、ぐうの音も出ないよ。今日の内容を見たら、ほぼパーフェクト。柔道界で『パウンド・フォー・パウンド』(階級差のない最強ランキング)つけるなら1位だな。何にも言うことないね」と手放しで大絶賛する。

 特に目を見張るのが、両袖をつかんで相手を投げる独特の柔道スタイルだ。小川氏は「両袖を自由に操れる柔道は、彼にしかできないオリジナルなもの。相手が対応してきても、それを利用してさらに進化している。足技とか入れてきているしね。これからどういう柔道家になっていくか、どこまで伸びていくのか。前人未到の域だし、3連覇も堅い。非常に楽しみだよね」とべた褒めした。

 さらには「昔、古賀の独特の一本背負いを見てて『すげえな』と思ったけど、彼の袖つりの技術はそれに匹敵するね。袖を操る技術は本当にすごい」。小川氏と同時代のスーパースターで〝平成の三四郎〟こと故・古賀稔彦さんの一本背負いも独特の技だったが、一二三の袖つり込み腰も〝古賀背負い〟の域に達しているという。

 これで一二三は柔道界に君臨する〝絶対王者〟に。柔道の競技人口減少は歯止めが利かない状況だけに「阿部一二三の袖つりを見て『柔道をやりたい』って子が増えてほしいな」と願っていた。