日本撃破は「UNO」のおかげ? バスケドイツ代表に息づく伝統とは【パリ五輪】

AI要約

バスケットボール男子日本代表がドイツに20点差で敗れる。第2クォーターでは金星の可能性も見えるが、後半で失速。

ドイツはW杯王者であり、開会式前にパリにいたため不利な状況だった。主将は開会式参加の価値を語る。

ドイツ代表はUNOカードゲームでリラックス。NBAレジェンドが伝統として楽しむ。フランツ・ワグナーは前夜の選択肢を考える。

日本撃破は「UNO」のおかげ? バスケドイツ代表に息づく伝統とは【パリ五輪】

 ドイツとの五輪初戦に20点差で敗れたバスケットボール男子日本代表。第2クォーター終了時点では44-52と射程圏内にとらえ、金星の可能性も見えていた。それだけに後半の失速が悔やまれる。

 一方、昨夏のW杯王者で今大会の優勝候補・ドイツにとっては順当な勝利と言える。ただ、彼らは試合開始の半日前まで会場のリールではなく、200キロ離れたパリにいた。お察しの通り、開会式に参加していたのだ。

「あれはクレイジーだった。たくさんの視線が注がれていると、とてもいい気分だ」

 ドイツ代表の主将にして選手団の旗手、デニス・シュレーダーのコメントが現地メディア『DIEWELT』に掲載されている。 「間違いなくそれだけの価値はあった」と付け加えているが、試合前夜に雨に打たれての式典参加は負担になったのではないか。

 それでも彼らはリラックスする術を知っていたようで、世界的に有名なカードゲーム「UNO」に興じる姿がドイツバスケットボール協会の公式Instagramにアップされている。

 現地メディア『Bild』によると、NBAのレジェンドとして知られるダーク・ノビツキー氏が持ち込んだ「伝統」で、数十年にわたってバスの中やホテルの部屋、トレーニング後に「UNO」を楽しんでいるそうだ。さすがに開会式の前後に楽しむのは新しい発想だったようだが。

 チーム最多の22得点を挙げたフランツ・ワグナーはこう語る。

「試合の準備には、前夜の開会式よりも良い選択肢があるのは確か。それが上手くいったならなおさらです」

 難しい調整を強いられても本来の実力を出し切る――。日本代表の強化につながるヒントがこんなところにもあるかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]