「ハリウッド脚本のような歴史を作った」米放送局が日仏柔道のメダル候補に注目! 王者リネール&阿部兄妹の偉業達成に期待の声【パリ五輪】

AI要約

男女とも日本の柔道選手がパリ五輪でメダル獲得候補に挙げられている。フランスが強力なライバルとして立ちはだかる中、前回東京五輪で混合団体戦で金メダルを獲得した日本は期待されている。

男子100㎏超級のテディ・リネールが五輪連覇を目指す中、フランスでの最後の五輪となることが予想されている。また、兄妹揃って金メダルを獲得した阿部一二三と阿部詩も連覇を目指している。

さらに、女子63㎏級のクラリス・アグベニューも連続金メダルを目指すなど、日本とフランスの選手がメダル争いに加わる見込み。

「ハリウッド脚本のような歴史を作った」米放送局が日仏柔道のメダル候補に注目! 王者リネール&阿部兄妹の偉業達成に期待の声【パリ五輪】

 パリ五輪の柔道競技では、男女とも日本人選手の名前がメダル獲得候補に挙げられている。そして、日本の前にライバルとして立ちはだかるのが、開催国フランスだ。五輪では毎回、各階級で実力者を揃え、東京では混合団体戦で日本を降し初代金メダルに輝いた。

 男子では今回も、100㎏超級でテディ・リネールが出場する。これが5度目の五輪となるリネールは、2012年のロンドン、2016年のリオで五輪連覇を達成。3年前の東京では銅メダルに終わったものの、昨年の世界選手権を制しており、パリでも金メダル候補の筆頭に位置づけられている。

 

 そのリネールをはじめとする今大会の有力選手が、米『NBC』のパリ五輪特集サイトで紹介されている。自国開催での期待を背負う選手をフォーカスするトピックとなっており、同メディアは「開催国の柔道家が、自国で戦うプレッシャーにどう対処するかが重要なストーリーとなるだろう」と展望。その上で、リネールについて、「柔道界でテディ・リネールほど伝説的な選手はいない」と評している他、「今大会では、リョウコ・タニ(谷亮子)を抜いて男女を問わず、柔道家としてオリンピック最多メダル(6個)を狙っている」と指摘する。

 加えて同メディアは、「史上最高の柔道家と広く考えられているリネールは、母国フランスでオリンピックに別れを告げることになるだろう」と今回が最後の五輪になるものと見通している。

 またトピックでは、前回の東京大会で自国の期待に応える活躍をみせた日本人選手として、男子66キロ級の阿部一二三、女子52キロ級の阿部詩の両選手も紹介している。

 兄妹揃って金メダルを獲得した東京大会のパフォーマンスには、「ハリウッドの脚本に出てくるような歴史を東京で作った」と振り返っており、続けて「彼らは同じ日に同じスポーツで同じオリンピックの中で、個人金メダルを獲得した最初の兄妹となった」と称賛。同メディアは「2人ともオリンピックタイトルの防衛を目指しており、史上初の兄妹連続ダブル制覇を達成する可能性もある」として、五輪連覇への見込みを示した。

 トピックでは他にも、母国で連続金メダルを目指す、女子63㎏級のクラリス・アグベニューも紹介されている。やはり今大会も多くの階級で、日本、フランスがメダル争いに加わってくることは間違いなさそうだ。

構成●THE DIGEST編集部