村上、球宴の好調維持 一、四回に本塁打―プロ野球・ヤクルト

AI要約

ヤクルトの村上がオールスター戦後、好調の兆しを見せる。打率が向上し、本塁打を連発している。

村上は練習で悪癖の修正に取り組み、復調の糸口を見つけている。

大松打撃チーフコーチも村上の体勢が改善され、本塁打の力強さを実感している。

村上、球宴の好調維持 一、四回に本塁打―プロ野球・ヤクルト

 ヤクルトの村上がバットを振り抜くと、打球は快音を響かせて中堅へ飛び込んだ。

 一回、2死一塁。オールスター戦明け、最初の打席での一撃に「後半戦いいスタートを切りたかった。先制できてよかった」。球宴で2試合連続本塁打を放った4番が好調ぶりを示した。

 球宴前は、両リーグトップの17本塁打をマークしたものの、打率が2割4分1厘にとどまるなど、物足りない成績だった。体が投手方向に流れる悪癖を修正するため、練習では左脚をゴムバンドで後方に引っ張ってもらいながらティー打撃を行う姿が見られた。

 オールスター戦での本塁打は、2発とも逆の左方向に放った当たりだった。大松打撃チーフコーチは「ああいうところ(中堅から左)に打球が上がったり、力が伝わったりするのは体重が後ろに残っていないとできない」。復調の兆しを感じ取っていた。

 四回には豪快に引っ張り、2打席連続の19号2ラン。オールスターをきっかけに、本来の打棒が戻ってきそうだ。