炎鵬が白星締め 脊髄損傷で7場所連続休場明けの場所は6勝1敗 来場所は序二段復帰へ

AI要約

脊髄損傷からの復帰を果たした元幕内力士・炎鵬が、7番相撲で白星を挙げて6勝1敗で結果を残す。

炎鵬は急激な体調不良から休場し、一時は相撲を諦めるよう医師から指摘されたが、再起不能の危機を乗り越えて土俵に戻ってきた過程を明かす。

首に負担のかからない体の使い方を学び、壮絶なリハビリを乗り越えて再び相撲界に挑戦する炎鵬の姿勢が称賛されている。

炎鵬が白星締め 脊髄損傷で7場所連続休場明けの場所は6勝1敗 来場所は序二段復帰へ

◆大相撲 ▽名古屋場所13日目(26日・ドルフィンズアリーナ)

 脊髄損傷のため7場所連続休場から復帰した、元幕内で西序ノ口13枚目・炎鵬(伊勢ケ浜)が7番相撲を白星で締めた。同10枚目・大雄翔(追手風)を押し出し、6勝1敗で終えた。

 今場所は再起不能寸前の状況を乗り越えて復帰の土俵だった。十両だった昨年夏場所、異変に襲われた。持病の首痛が悪化し、初日から9連敗を喫した後に部屋へ戻ると体が動かなくなり、翌日から休場。脊髄損傷のため2週間の入院中は寝たきり。当初は握力が10キロ程度まで落ち、箸も持てなかった。医師から手術を勧められ、日常生活に戻るために相撲は断念するよう告げられた。

 何度も引退が頭をよぎったが「相撲は生きがい」とする炎鵬は、諦めきれなかった。複数の病院を訪ねている中で回復の兆候が現れ、手術は回避。首の負傷で一時引退危機にあったラグビー元日本代表の堀江翔太氏をW杯4大会連続出場へと導いた佐藤義人トレーナーとの出会いもあり、首に負担のかからない体の使い方などを学んだ。1本のひもを結ぶ練習から始まった壮絶なリハビリなどの日々を乗り越え、真夏の土俵に戻ってきた。来場所は序二段復帰が濃厚。炎鵬の挑戦は続く。