C大阪・北野颯太がドルトムント戦で見せた変化。オランダへの短期留学で得た収穫

AI要約

セレッソ大阪はドルトムントとの試合で3-2で敗れた。試合はC大阪が立ち上がりからボールを握り優勢だったが、後半船木翔、田中駿汰、阪田澪哉、柴山昌也、喜田陽、上門知樹、山﨑凌吾、北野颯太を投入し反撃を試みた。

北野はオランダのアルメレ・シティでの留学で新たな刺激を受け、メンタル面で成長を感じた。試合では攻撃面で活躍し、存在感を示した。

今季のリーグ戦ではまだ1得点にとどまるが、今後の活躍に期待が寄せられている。

C大阪・北野颯太がドルトムント戦で見せた変化。オランダへの短期留学で得た収穫

 セレッソ大阪は7月24日、「EUROJAPAN CUP 2024」でドルトムントと対戦した。

 立ち上がりこそボールを握って試合を優勢に進めていたC大阪だが、26分にドルトムントのカリム・アデイェミに先制ゴールを決められると、29分にはジェイミー・バイノー=ギッテンス、30分には再びアデイェミに追加点を奪われ、5分間で3点を失ってしまう。

 後半、C大阪はスタートから舩木翔、田中駿汰、阪田澪哉、柴山昌也、喜田陽、上門知樹、山﨑凌吾、北野颯太と一気に8人を代えて攻勢に出ると、67分に柴山のゴールで1点を返す。

 そして73分には阪田が豪快なミドルでネットを揺らすが、反撃はそこまで。チャンピオンズリーグ2023-24で準優勝に輝いたチームに一歩及ばず、2-3で敗れた。

 試合後、左サイドハーフで後半頭から出場した北野は「0-3で負けている状況で、自分ら後半組は前から行くってはっきりしていたので、結果的に2点を返せたのは大きな収穫だと思います。でも、もう1点、2点が取れないのは、まだまだです」と振り返った。

 7月上旬に、オランダ1部のアルメレ・シティに短期留学していたという背番号38は、そこでどんな収穫を得たのか。

「代表で海外に行く機会とは一味違う刺激を受けました。ひとりで行ってみて、自分に足りなかったところを感じました。もちろん自信をつけたところもありますけど、一番はメンタルのところで、海外の選手のほうが1個1個の練習やプレーにこだわっているなと。人生を懸けてやっているなとも感じたので、そういうところは吸収できた」

 確かにドルトムント戦では、一つひとつのプレーを丁寧にこなしている北野の姿が印象的だった。また、67分のC大阪の1点目は、左サイドでフリーだった北野がシュートに持ち込み、そのこぼれ球に反応した柴山が奪ったもの。そして19歳のアタッカーは71分にも、右足のコントロールショットで惜しいシュートを放つなど、攻撃面で存在感を放っていた。

 今季のリーグ戦ではここまで4試合・1得点にとどまっている北野だが、今後の奮起に期待したい。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)