【C大阪】スペインから逆輸入の高橋仁胡が新天地デビュー ドルトムントに真っ向勝負

AI要約

18歳のDF高橋仁胡がセレッソ大阪で新天地デビュー。スペイン仕込みの能力を発揮し、ドルトムント戦で粘り強いプレーを見せる。

高橋は小さい頃からドルトムントの選手を憧れており、スペインでの経験を活かして強豪相手にも慣れていると語る。

監督やサポーターからは高いポテンシャルや競争心を評価され、Jリーグデビューに向けて期待が寄せられている。

【C大阪】スペインから逆輸入の高橋仁胡が新天地デビュー ドルトムントに真っ向勝負

<国際親善試合:C大阪2-3ドルトムント>◇24日◇ヤンマー

 セレッソ大阪に今夏、スペインから逆輸入で新加入した前バルセロナのDF高橋仁胡(にこ、18)が、後半8分から出場し、本職の左サイドバック(SB)で新天地デビューを飾った。

 「ドルトムントには小さい時から見ていた選手もおったし、自分的にもうれしかった。コンディションもだんだん上がってきて、最後はいい試合になった。スペインでは、こういう強い相手にも慣れている。世界レベルやから、こういう感じやなと(プレーの)アイデアはある」

 アルゼンチン人の父、日本人で関西出身の母を持つ高橋は、スペインで生まれ育った。母親の影響で上達した流ちょうな関西弁をまじえながら、試合後の初の取材対応となった。

 左サイドで1対1となったドルトムントのドイツ代表MFアデイェミの快足に苦労しながらも、粘り強く対応。激しい当たりで真っ向勝負し、秀逸なカバーリングも見せた。173センチ、65キロと体の線は細いが、攻撃ではシュート1本も放ち、スペイン仕込みの能力を示した。

 「自分は身長は低いが負けたくない。デュエル(1対1の勝負)は100%頑張りたい。負けてももう1回、行くのがストロングポイント。まだまだ、コンディションは100%じゃないが、ちょっとずつ上がってきた」

 加入わずか1週間で初起用した小菊昭雄監督(49)は「攻守に高いポテンシャルを見せてくれた。独特なボールタッチ、センス、メンタリティーもある。時間がたてばたつほど、彼はどんどん成長する。しっかり競争で(出場機会を)勝ち取ってほしい」と期待した。

 昨年のU-20ワールドカップ(W杯)アルゼンチン大会の日本代表で、今夏にバルセロナを退団。縁のなかったC大阪とは、偶然の知り合いを通じて交渉に発展し、プロ契約を結んだ。8月に19歳を迎えるホープは今後、DF登里享平(33)との先発争いに挑む。

 大阪のサポーターにプレーを初お披露目した背番号22は「(応援は)うれしい感じやし、プレーもやりやすい。力になるし、ありがたい」。Jリーグへの出場登録を済ませ、中断期間明けの初戦となる首位FC町田ゼルビア戦(ヨドコウ)のベンチ入りを目指す。

 ◆高橋仁胡(たかはし・にこ)2005年8月17日、スペイン生まれ。21年にU-16スペイン代表に選ばれたが、日本代表を選択してU-19、U-20代表に選出された。173センチ、65キロ。