阪神・ゲラ “右”だけに優勝争いでカギを握るリリーバー/助っ人前半戦通信簿
ハビー・ゲラはシーズン終盤の優勝争いに大きな役割を果たすことが期待されている。桐敷拓馬、岩崎優らと共に左右のリリーフ陣を支える新助っ人右腕として期待されている。
ゲラは初登板から好投を続け、右下がりの投球スタイルで打者を打ち取ってきたが、時には不調も経験してファーム行きとなったこともある。
しかし、オールスター明けからは再び安定した投球でチームを支える意向でおり、異国の環境に適応することにも意識を向けている。
夏場を乗り切ったあと、シーズン終盤の優勝争いに、ハビー・ゲラの役割は大きくなる。桐敷拓馬、岩崎優らが左だけに、新助っ人右腕の成否はキーになるだろう。
初登板は3月31日の巨人戦(東京ドーム)だった。8回の1イニングを抑えて岩崎につないだ。4月5日の延長戦になったヤクルト戦(神宮)でセーブがついた。
やや右腕を下げた投球から、最後は左サイドに流れるフィニッシュ。力のある真っすぐと、制球力のあるスライダーを中心に打者を打ち取ってきた。
当初は「ゲラ-岩崎」「岩崎-ゲラ」のダブルストッパーリレーもあった。本人も「自分が何かきっかけを与えることができれば」と結果にこだわってきた。
ただ好不調はつきもので、6月4日の楽天戦(甲子園)で、同点の10回に3安打2失点と打ち込まれ、大山悠輔とともにファーム行きを命ぜられた。
交流戦明けに一軍に合流し、再びリリーフに戻った。7月5日のDeNA戦(甲子園)では、復帰4戦目にして初めて三者凡退に抑えてアピールした。
新外国人が日本で成功する要因の一つは、いかに異国独特の暑さを乗り切るかだろう。転戦は慣れているだろうが環境面でアジャストできるか。
「なかなかうまくいかないこともあるだろうが、自分の投球ができるように常に準備したいと思っている」
オールスター明けから後半戦に向けて安定した投球でチームをアシストするつもりだ。
写真=BBM