この倒れ方は危険！前のめり失神ダウン、年間最優秀KOの呼び声も=ボクシング
カナダのボクサー、ルーカス・バフディがアメリカのアシュトン・シルブを6R2分27秒でKO勝利。強烈な左フックでシルブを失神ダウンさせ、年間最優秀KOと称賛された。
対戦のアンダーカードで行われたこの戦いは、バフディの16勝14KO対シルブの11勝9KOの無敗対決。序盤はシルブがペースを握るが、劇的な展開に。
前方にダウンすることの危険性やKOの影響などについても考察。シルブは立ち上がり、自力でリングを後にした。
7月21日（日本時間）に米国フロリダ州タンパで開催されたボクシング大会『Fear No Man』のライト級10回戦にて、ルーカス・バフディ（30=カナダ）がアシュトン・シルブ（20=米国）を6R2分27秒でKO勝利。バフディの強烈な左フックを食らったシルブが前のめりに失神ダウン。“年間最優秀KO”の呼び声が上がった。
ジェイク・ポールvs.マイク・ペリー戦のアンダーカードとして実施された試合。バフディは16勝14KOを誇るハードパンチャー。対するシルブは11勝（9KO)無敗の戦績を持ち、無敗対決だ。
試合序盤はシルブのペース。手数の素早いフットワークでバフディを翻弄し、鋭いカウンターでバフディを苦戦させる。圧倒的な手数でシルブがペースを握ったが、第6R、バフディが右ダブルでシルブの顔面を強打すると、意識が飛んだシルブにトドメの左フック！ 強烈な一撃を食らったシルブは前のめりに失神ダウン。レフェリー がすぐに試合を止めた。
劇的な逆転KOに会場は大歓声。格闘メディア「MMA MANIA」は“年間最優秀KOか”とタイトルをつけてこのKO劇を報じた。
今回のように前方にダウンする場合はとても危険だ。後方にダウンする場合は、マットに後頭部を打ち付ける場合を除いては、受けた打撃の衝撃を後ろに流すことができるが、前のめりの場合は、倒れる前に意識が飛んでい流場合が多く、全く受け身を取れずに、頭をマットに強打して倒れることが多い。
今回のシルブのケースも頭から落ちているので、かなり危険なダウンだと言えるだろう。但し、シルブは立ち上がり、自らの足でリングを降りていることから、まずは一安心だ。
