前人未到200回目の表彰台ハミルトン、レース終盤フェルスタッペンとの接触は「ゾッとした」

AI要約

メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1ハンガリーGPで3位フィニッシュし、通算200回目の表彰台を獲得。レース終盤の接触には「ゾッとした」と語る。

マクラーレン勢が1-2フィニッシュを達成し、その後方でハミルトンとフェルスタッペンが3位争い。接触がありつつも、両者はダメージを受けずに続行し、ハミルトンは3位、フェルスタッペンは5位でフィニッシュ。

ハミルトンはレース後に「マクラーレンにもレッドブルにも及ばないペースだったが、ポイントを獲得できて嬉しい」とコメント。元チームメイトのロズベルグから苛立つか尋ねられるが、「彼らのペースを見て思わず笑ってしまった」と答えた。

前人未到200回目の表彰台ハミルトン、レース終盤フェルスタッペンとの接触は「ゾッとした」

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1ハンガリーGPを3位でフィニッシュ。通算200回目の表彰台を獲得した。当然、圧倒的な歴代最多記録である。ただそのハミルトンはレース終盤、レッドブルのマックス・フェルスタッペンと接触するシーンがあった。この時のことを振り返ったハミルトンは「ゾッとした」と語った。

 F1ハンガリーGPではマクラーレン勢が速さを見せ、1-2フィニッシュを達成した。その後方、3番手を争ったのはハミルトンとフェルスタッペンだった。

 両者の戦略は異なり、レース終盤には3番手を走るハミルトンをフェルスタッペンが猛追。残り数周というところで、ターン1のイン側にフェルスタッペンが飛び込んだ。

 しかしフェルスタッペンのこの仕掛けは明らかにオーバースピード。フェルスタッペンは止まりきれず、タイヤをロックさせてコーナーアウト側にオーバーランしていった。その際、ハミルトンの右前輪とフェルスタッペンの左後輪が接触。フェルスタッペンのマシンは宙に飛び上がるような格好となった。

 結局両者に大きなダメージはなく、走行を続けることができた。そしてハミルトンは3位でフィニッシュ。一方のフェルスタッペンは、フェラーリのシャルル・ルクレールに先行を許してしまい、5位でチェッカーを受けた。

「今回、マクラーレンほどのペースもなかったし、レッドブルほどのペースもなかった」

 ハミルトンはレース後にそう語った。

「でも、レース序盤はなんとか持ち堪えることができた。タイヤを労わるのは、とても大変だったんだ」

「そしてもちろん、レース終盤の接近戦は、ちょっとゾッとするようなモノだった。でも、それがレースだ。ポイントを獲得できて本当に嬉しいし、チームに心から感謝している」

 レース後のインタビューを担当したのは、ハミルトンの元チームメイトであるニコ・ロズベルグだった。ロズベルグから今回のバトルは「苛立つようなモノだったか」と尋ねられると、「苛立つほどではなかった」とハミルトンは語った。

「彼らが差を縮めてくるペースを見ると、自分にはできないことだなと思って思わず笑ってしまうよ」

「特に最後のセクターでは、彼ら(レッドブル)はマクラーレンと同じように非常に強かった。つまり、彼らがかなり後方からやってくるのが見えたんだけど、僕よりもずっと遅くブレーキをかけることができていたんだ」

「でも彼はイン側に飛び込み、僕はじっとしていた。でも彼は、僕のホイールに当たって飛び上がってしまった。だから、レーシングインシデントだと思うよ」