同級生ドラ1は「やっぱり気になる」 社会人2年目…大阪桐蔭“最強世代”24歳の本心

AI要約

山田健太内野手が都市対抗野球大会への思いとプロで活躍する学生時代のチームメートについて語る。

福留孝介からの助言を胸に、今年は本能で打席に入ることをテーマに臨む。

昨年の経験を踏まえ、今大会では自信を持ってピッチャーとの対戦を楽しむ姿勢を示す。

同級生ドラ1は「やっぱり気になる」 社会人2年目…大阪桐蔭“最強世代”24歳の本心

 都市対抗野球大会が19日に開幕した。今年、歴代最多・63回目の本戦出場を決めた大阪市・日本生命から、今大会注目選手の1人である山田健太内野手にインタビューを行った。後編では、都市対抗野球大会への思いと、プロで活躍する学生時代のチームメートについて聞く。

 ルーキーイヤーの昨年からチームの主力として都市対抗に出場。初戦の仙台市・JR東日本東北戦で3打数1安打を記録した。初出場でヒットが生まれたものの、「『打ちたい、打ちたい』ということで頭がいっぱいで、ほとんど初球を打っていました。初球から打つのは良いことだと思いますが、焦りがすごく先行した結果で」と、満足のいく内容ではなかった。その経験を踏まえて今大会は、特別コーチを務める元スラッガーのある言葉を胸に臨む。

「以前、福留(孝介)さんに『バッターボックスで考えすぎ。もっと自分の本能でいけ』という言葉をかけられたことがあって、すごく刺さったんです。もっと自分を信じていこうと。今年は今までやってきたことを整理しながら打席に入って、ピッチャーとの対戦を楽しみたいなと思います。福留さんの言葉を借りると『本能でいく』がテーマですかね」

 今年5月、近畿地区第2次予選で「本能でいく」ことの成功体験を得た。日本製鉄瀬戸内との第1代表決定戦に「6番・二塁」で出場すると、1点ビハインドの9回、1死二塁の場面で打席を迎える。

「その試合はバントを失敗したり、三振したり。全然良いところがなかったんですけど、ああいう場面で回ってきたので、もうそれまでの結果を忘れて『いっちゃれ!』という感じで」

 カウント2-1から捉えた打球はレフト線を破り、同点の適時二塁打に。その後、2死二塁から勝ち越し打が生まれた日本生命は、7年ぶりに第1代表となった。

 2回戦の三菱重工Westとの試合でも、第3打席まで無安打だったが、1点リードの8回にチャンスで回ってくるシーンがあった。その試合でベンチ入りしていた福留氏からは「何も考えず方向だけ決めていけ」と言われたそう。その言葉の通り打席に立つと、貴重な追加点となるセンターへの適時打を放ち、チームの勝利に貢献した。