“東京五輪PR映像”で話題に…「体操女子高生」だった土橋ココ(24歳)が五輪代表の同級生・杉原愛子に受けた衝撃「世界を目指す人は違うんやって」

AI要約

土橋ココさんは、高校卒業後に関西の武庫川女子大へ進学し、体操を楽しむことに重点を置いて取り組んでいる。

大学で表現力を磨くために努力し、ケガを乗り越えながら新たな目標を見つけて成長している。

自分の強みを見出すことで、体操を楽しむ姿勢を取り戻し、自信を持って競技に取り組んでいる。

“東京五輪PR映像”で話題に…「体操女子高生」だった土橋ココ(24歳)が五輪代表の同級生・杉原愛子に受けた衝撃「世界を目指す人は違うんやって」

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 高校卒業時、様々な選択肢がある中で、土橋ココさんは関西の武庫川女子大への進学を決意する。親元を離れての寮生活。女子体操界では強豪校の一つだが、五輪を目指すためではなかった。

 その頃すでに気持ちは「競う」から体操を「楽しむ」方にシフトしていたと話す。

「大学は体操人生の最後のカテゴリーと思っていて、最後はやっぱり自分が唯一4歳から続けてきたことを全力で頑張りたいなって。それで体操が楽しめるところってどこやろうと探したときに、この大学を見つけたんです」

 これまでは良くも悪くも指導者の言うことを忠実に守ってやってきたが、見学した武庫川女子大の練習は学生が中心になって伸び伸び演技しているように見えた。

 大学では、競技力を上げることよりも、体操を大好きだった頃の気持ちを取り戻したい。そう思い、再び体操と真摯に向き合うと、新たな気づきがあったという。

「私の体操って、ずっと表現力が課題だったんです。自分を魅せることが苦手で、それを技の難易度や切れで補っていた。でも、大学に入ってからは現状を維持するのに精一杯で、レベルアップするのはもう難しい。それに変わる自分の強みってなんやろうと思って……。こだわってみたのが、その表現力やったんです」

 大学1年の秋に両肘靱帯断裂という大ケガを負った。先輩や同期が新たな技をどんどん修得していく中で劣等感を抱いたこともあったという。だが、その間にも仲間は「ココの演技がまた見たい」と声をかけてくれた。

「ココの演技」とは何だろう。そう自問自答を繰り返す中で、五輪に代わる新たな目標が見えてきた。それこそが、床や平均台の上で自分を表現することだったのだ。

「こだわってやっていくうちに弱点だったものが得意になって、それをもっと突き詰めたいってなったときに、土橋ココっていう人間をもっと知ってもらいたいと思えた。人前に出ることも平気になって、気づいたらまた体操がすごく楽しくなってました。今までは嫌なことからすぐに逃げていたんですけど、苦手なことも興味を持ってやれば意外に克服できるんやなって。それに気づけたのは、すごい自信になりましたね」