「足を振り抜くと決めていた」 鹿島DF濃野 取り戻した「思い切り」で7試合ぶりの決勝弾
鹿島はDF濃野公人が後半に決勝ゴールを挙げてFC東京を2-1で下し、クラブ新人日本選手最多の6点目を記録。
濃野公人は狙い通りのゴールを決め、最近はプロの水に慣れてきたと感じている。ルーキーとして活躍し、チームを3位に浮上させた。
22歳の濃野公人はまだまだ成長できるとし、逆転優勝を狙える位置でチームが中断期間に入った。
◇明治安田J1リーグ第24節 鹿島 2―1 FC東京(2024年7月20日 カシマスタジアム)
鹿島のDF濃野公人がFC東京戦の後半2分に決勝ゴールを決めた。96年柳沢敦を抜き、クラブ新人日本選手最多の今季6点目。常勝軍団の歴史を28年ぶりに塗り替えた攻撃的サイドバックは「結果を追い求めてやっていくと、強く心に決めてこのクラブにきた。記録として出るのは自信になるし、とてもうれしい」とはにかんだ。
鮮やかなゴールだった。ペナルティーエリア内右でこぼれ球に反応。左足を振り抜き、ニアに流し込んだ。「狙い通りというか、自分の反省が生きたゴール」とうなずく。プロの水に慣れたここ1カ月は「うまくやろうとしすぎていた」という。「いろんな人やスペースが見えたり、いろんなアイデアが自分に生まれていた。端から見たらポジティブかもしれないけれど、自分の思い切りの良さをなくしていたと、この数試合で感じていた」。持ち味を取り戻して決めた7試合ぶりのゴールに「ボールがこぼれてきたら足を振り抜くと決めていた。それがいい形になった」と胸を張った。
関学大から加入した22歳。パリ五輪には届かなかったが、今季のJリーグでは世代を代表する成績を残している。「自分がいただいているチャンスに比べたら、まだまだできることはたくさんある。もっと結果を追い求めていきたい」。ルーキーの活躍でチームは3位に浮上。逆転優勝を狙える位置で中断期間に入った。