ラツィオ時代に言及の鎌田大地に伊紙がまたもや注目「彼は日本人だ。驚いたのだろう」

AI要約

鎌田大地がラツィオからの退団についての経緯を明かし、期待と批判の間で苦慮したことが報じられた。

鎌田は契約延長の条件でクラブと対立し、最終的に移籍先はクリスタル・パレスとなった。

イタリア紙は鎌田のラツィオでの日々を振り返り、契約交渉の詳細や双方の思惑について報じている。

ラツィオ時代に言及の鎌田大地に伊紙がまたもや注目「彼は日本人だ。驚いたのだろう」

古巣のラツィオについて発言した日本代表MF鎌田大地について、17日のイタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が注目した。

昨夏にラツィオと契約延長オプション付きの1年契約を結び、当時マウリツィオ・サッリ指揮下だったチームに加わった鎌田。サッリ氏の元で定位置の確保に苦しんでいたが、今年3月に発足したイゴール・トゥドール新体制ではレギュラーの座をつかみ、2024-25シーズンの構想の中心になるとみられていた。

しかし、契約期限の直前、鎌田側が延長OPを行使せずに新たに1年契約の締結を求めると、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長らが激怒したと報道。契約延長交渉は破談となり、鎌田はそのままラツィオを退団し、恩師オリヴァー・グラスナー監督率いるクリスタル・パレスに加入した。

そんな中、鎌田は自身の開設したYouTubeチャンネルで、古巣での紆余曲折に関し、期待値の高さとその裏返しとなった批判の大きさについて言及。これに対してローマに本部を置くイタリア紙が反応し、「カマダが吐露」との見出しをつけて注目した。

記事では「彼は日本人だ。ラツィオの世界に溶け込み、理解するのに苦労した」などと綴ったほか、「彼はドイツ式のフランクフルトからやって来て、プレミアリーグ行きを選んだ。イタリアではプレッシャーが大きすぎて驚いたのだろう」と指摘。「(スタディオ)オリンピコでは笛も吹かれて苦しい月日だった」と鎌田のラツィオ在籍期間についてコメントした。

同紙は最後に鎌田の「ラツィオとの別れ」を振り返り、昨夏にクラブとの間で結んだ1年契約(3年間の延長OP付)に言及。「1年目は手数料が150万ユーロ(約2.6億円)、延長した場合は250万ユーロ(約4.3億円)だったが、代理人らとの衝突は1年のみの延長が案に上がったことで生まれた」と説明している。

続けて「トゥドールの去就が不確かであったため、カマダは2027年までではなく2025年までの契約を望んだのだろう。だがその時点で代理人は、あと3年間の延長をすることはなく同額の手数料を要求した。一方、ロティートは(1年ごとの)分割を望んでいた」とし、「こうして別れを迎えた」と交渉破談を振り返った。