角田裕毅、トップチーム昇格の準備は整ったと自信「リアムが先に昇格するなら奇妙……でも、レッドブルはどうすればいいか分かっているはずです」

AI要約

不振が続くレッドブルのセルジオ・ペレスに後任の噂が広がる中、リザーブドライバーのリアム・ローソンが最有力候補と言われるが、角田裕毅はそれが奇妙だと主張。

ペレスとの契約解除の可能性や後任選定についての噂がささやかれており、角田は今季のパフォーマンスを踏まえ、自身のシート獲得に自信を見せる。

一方、レッドブル首脳陣との将来についての話し合いが軽々しく行われたと明かし、RBとしての軌道修正への集中が必要だと語る。

角田裕毅、トップチーム昇格の準備は整ったと自信「リアムが先に昇格するなら奇妙……でも、レッドブルはどうすればいいか分かっているはずです」

 不振が続くレッドブルのセルジオ・ペレスが、シーズン中にも更迭されるのではないかという噂が根強い。そうなった場合の後任としてリザーブドライバーのリアム・ローソンが最有力候補だと言われるが、RBの角田裕毅は、もし本当にローソンが後任としてレッドブルのシートに収まれば、それは奇妙なことだと主張した。

 ペレスはレッドブルとの契約を2年間延長したにもかかわらず、期待されたようなパフォーマンスを発揮できておらず、チームメイトであるマックス・フェルスタッペンとの差は広がるばかりであり、シーズン途中でシートを失うのではないかという噂が、まことしやかに語られている。

 実際、レッドブルとペレスとの間には、契約解除条項が含まれていると言われており、夏休みを境に、フェルスタッペンのチームメイトが変わるのではないかと言われている。そしてペレスが更迭された際の後任は、リザーブドライバーを務めるリアム・ローソンが最有力だとされる。

 ただこれに異議を唱える声もある。そういう人たちが推すのは角田だ。角田は今季、キャリア最高とも言えるパフォーマンスを発揮している。チームメイトであり、元レッドブルのダニエル・リカルドを凌ぐポイントを稼いでおり、本来ならばペレスの後任として真っ先に名前が挙がるはずなのは角田だ。しかし、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、角田を信頼していないと言われる。

 ハンガリーGPを前に取材に応じた角田は、もしレッドブルがペレスの後任としてローソンを起用することになれば、それは奇妙なことだと語った。

「もし彼らがリアムを選ぶなら、それは奇妙なことです」

 そう角田は語った。

「リアムはシミュレータで、本当に良い仕事をしました。でも、僕はそれ以上だったと思います。どうなるか見てみましょう。レッドブルは、ドライバーをどうマネジメントすればいいか、その方法を心得ているはずですからね」

 もしレッドブルが噂通りペレスを更迭することを選択した場合、その後任を務める準備ができているか、そしてそのための資格があると思うかと尋ねられた角田は、次のように語った。

「もちろんです。そうじゃなければ、彼らが今年の早い段階で、僕の来季のシートを発表しなかったと思います」

「これまでの3年と比べれば、マックスと一緒に、上位チームと戦う準備はできていると感じています」

「でも最終的に決めるのは彼ら(レッドブル)です。それは、僕がコントロールできることではないです。だから、今後2レースで何をすべきか、それに集中しています」

 一方で角田は、レッドブルでの将来についてはここ最近では「気軽な話し合い」を首脳陣としただけであり、RBがコンストラクターズランキング6位を獲得するために集中するよう言われたと明かした。ここ最近はハースが好調な走りを続けており、RBとの差を4ポイントに縮めている。

「ホスピタリティで、気軽な感じで話しただけです」

「彼らは、そんなに急いでいないと思いますよ」

「チェコは数レース前に(2年間の契約延長が)発表されたばかりです。チェコは本当に良いパフォーマンスを見せていましたし、パフォーマンスが良ければ、ドライバーを変更する理由なんてないです」

「結局、彼らがしたことは、チェコにとってもいいことだったと思います。彼らはプレッシャーをかけたくなかったでしょうし、間違いなくそれはフェアなことです」

「彼らは、僕が今やっていることに集中してドライブすることを望んでいたので、真剣な話なんてまだしていません」

「ハースがすごく近づいてきているので、チームと共に集中すべきことがたくさんあります。だから、どうなるか見てみましょう」