U23日本代表、パリ五輪前最後の実戦でフランスとドロー…藤田が先制点も、オリーズが同点弾

AI要約

国際親善試合が行われ、U-23日本代表とU-23フランス代表が対戦。試合は1-1で終了。

藤田譲瑠チマが先制点を挙げるも、後半にミカエル・オリーズが同点ゴールを決める。

U-23フランス代表は攻勢をかけるも、U-23日本代表の堅守で試合は引き分けに終わった。

U23日本代表、パリ五輪前最後の実戦でフランスとドロー…藤田が先制点も、オリーズが同点弾

 国際親善試合が17日に行われ、U-23日本代表とU-23フランス代表が対戦した。

 パリオリンピック2024(パリ五輪)開催が目前に迫り、両チームが“総仕上げ”の場として相まみえる。U-23日本代表はパリ入りして間もないなか、キャプテンの藤田譲瑠チマを筆頭に、三戸舜介、斉藤光毅、平河悠らがスターティングメンバーに入った。

 一方、U-23フランス代表はここまでチームとして何度も親善試合を重ねてきている。ティエリ・アンリ監督は最後の実戦に向けて、クアディオ・コネやミカエル・オリーズらを先発として送り出した。オーバーエイジとしてメンバー入りを果たしたロイク・バデ、ジャン・フィリップ・マテタ、アレクサンドル・ラカゼットも先発に名を連ね、ベストに近い布陣でこの試合を戦う。

 試合は立ち上がりからU-23フランス代表が主導権を握り、敵陣でプレーする時間を増やしながらチャンスを探る。13分には右サイドを崩してラカゼットがフィニッシュへ持ち込むシーンを作ると、続く15分には前線でロングボールを収めたラカゼットが、ポストプレーから背後のスペースへ走り出す。ボックス内でオリーズのスルーパスを引き出し、GKと1対1のチャンスを迎えたが、シュートはクロスバーの上へ外れた。

 U-23日本代表としては自陣から抜け出せない苦しい時間帯が続いたものの、25分にはこの試合最初のチャンスが到来。U-23フランス代表がGKからボールを繋いで攻撃を組み立てようとするなか、藤尾翔太が粘りを見せてコネからボールを奪取。セカンドボールを引き取った三戸がヒールで繋ぐと、ボックス左のスペースへ駆け上がった藤田がダイレクトで右足を振り抜く。コースを狙ったシュートがゴールに吸い込まれ、U-23日本代表が先手を取った。

 その後もU-23フランス代表が保持の時間を増やしながらも、先手を取ったことでU-23日本代表は落ち着いて対応できる場面が増加。35分には左サイドから三戸がドリブルを仕掛けると、対応したバデが倒れ込んだ際、手を使ってボールを止めてしまう。当初主審はハンドの判定でPKを宣告したものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によって判定が変更。OFR(オンフィールドレビュー)で映像を確認した結果、バデへのファウルが確認され、PKは取り消しとなった。

 前半はこのままU-23日本代表の1点リードで終了。後半に入ると47分、U-23フランス代表が試合を振り出しに戻す。敵陣中央のスペースで前を向いたオリーズが、得意の左足でミドルシュート。GK小久保玲央ブライアンも反応したものの、シュートはゴール左下に突き刺さった。

 後半に入ると、U-23フランス代表はより縦への勢いを増やして攻撃へ転じるシーンを増やし、U-23日本代表は守備で後手を踏む場面が増加。ラカゼット、マテタ、さらには交代でピッチに入ったアルノー・カリミュエンドが次々とゴールに迫ったが、GK小久保を中心とした守備陣がこれ以上の失点を許さず、試合は1-1でタイムアップを迎えた。

 この後、U-23日本代表は24日、パリ五輪の初陣でU-23パラグアイ代表と対戦する。

【スコア】

U-23フランス代表 1-1 U-23日本代表

【得点者】

0-1 25分 藤田譲瑠チマ(U-23日本代表)

1-1 47分 ミカエル・オリーズ(U-23フランス代表)