菅井、堂々の初勝利 21歳、チーム救う―プロ野球・西武

AI要約

6月に支配下登録された苦労を重ねた3年目左腕の菅井がプロ初勝利を挙げた。

1点リードの七回にピンチを迎えた菅井は、紅林と代打杉本を相手に堂々の投球を見せ、三振でピンチを凌いだ。

21歳の若手投手が、入団時からの成長を実感し、母親に初勝利を報告。感慨深い喜びを見せた。

 6月に支配下登録された菅井がプロ初勝利。

 苦労を重ねた3年目左腕がチームに漂う重い空気を吹き飛ばした。

 1点リードの七回に1死二、三塁のピンチを迎えた。渡辺監督代行は継投も頭をよぎったというが、四回まで走者を許さない快投を見せていた菅井の姿に思いとどまった。

 その期待に応えた。紅林を中飛に打ち取り、続く打者は代打杉本。変化球で追い込むと、最後は直球を振らせて三振に仕留めた。「守り切ってやろうという気持ちだった」。かつての本塁打王を真っ向勝負で抑えた。

 山形・山本学園高(現惺山高)から入団。同期が1軍デビューする姿に「焦る気持ちもあった」。その思いを抑えてフォームを固め、球速はプロ入り時から7キロ増して149キロに伸びた。

 先発2戦目で得た初白星に「一番はお母さんに報告したい」。7回無失点。堂々の投球を終えた21歳は、あどけない表情で喜びをかみしめた。