元十両・川副が序二段で白星発進「やっとここからが再スタート」完全復活へ本格始動

AI要約

元十両の川副が西序二段で白星発進し、力強い相撲を取った。

怪我からの復帰を果たした川副は、再スタートを切り、新たな一歩を踏み出した。

川副は自信を持ち、本場所での復活を目指す意気込みを見せている。

元十両・川副が序二段で白星発進「やっとここからが再スタート」完全復活へ本格始動

 ◇大相撲名古屋場所2日目(2024年7月15日 愛知・ドルフィンズアリーナ)

 西序二段23枚目の元十両・川副(25=伊勢ケ浜部屋)が栃乃島(37=春日野部屋)を下して白星発進とした。

 立ち合い左で張ってから左右のおっつけではさみつけて一気に前に出て押し倒し。力の違いを示す完勝に「はたきにもついていけたので良いんじゃないですか」と笑顔を見せた。

 「輝鵬」のしこ名で十両だった昨年秋場所を途中休場し、11月に左足リスフラン関節靱帯を再建手術。3場所連続全休し、夏場所は7番相撲だけ出場して白星を挙げ1勝0敗6休で取り終えた。現在は部屋の稽古で連日申し合いに参加できるほど回復しており、今場所から本格復帰。幕下15枚目格付け出しでデビューした川副にとって最も低い番付の西序二段23枚目だが「ここでは勝たないと…ではなくて、初心に戻ってチャレンジャーの気持ち」と心機一転臨んでいる。

 先場所13日目の復帰戦では勝ったもののいつになく緊張したというが、この日は「全然リラックスできた。先場所よりも稽古してきたのでそれを自信に」と本来の相撲を取り戻した。「やっとここからが再スタート。一番一番集中して、あと6番頑張ります」。ちょうど1年前は新十両として土俵を沸かせていた“超人”が、完全復活への新たな一歩を踏み出した。