【阪神】植田海、10回満塁の走者一掃三塁打「そら植田のが大きかったよ」岡田監督もたたえた

AI要約

阪神植田が延長10回に逆転適時三塁打を打ち、3打点を挙げる活躍を見せた。

プロ10年目で初の三塁打を記録し、チームメイトや監督から称賛された。

植田は代走での出場が多い中、チームの勝利に貢献する姿勢を示した。

【阪神】植田海、10回満塁の走者一掃三塁打「そら植田のが大きかったよ」岡田監督もたたえた

<中日2-6阪神>◇14日◇バンテリンドーム

 「海の日」よりも1日早く波に乗った。俊足の阪神植田海内野手(28)が、この日はバットで魅せた。延長10回、1点を勝ち越し、なおも2死満塁。9回に代走で途中出場した植田に打席が回ってきた。

 「原口さんがタイムリー打って勝ち越していたので、ちょっと気楽に。打てなくてもしゃあないわと思って入りました」

 少し楽にバットを握ると、中日岩崎の151キロ直球をしっかりはじき返した。左中間深くへ飛ぶ適時三塁打で、走者全員が生還。いつもはホームを踏むことの多い男が、味方を次々にホームへとかえした。

 プロ10年目で初の三塁打をマーク。「うれしいです。外野めちゃくちゃ前やったんで。なので、ラッキーです」と控えめに喜ぶ本人以上に、ベンチの仲間たちも大喜びだった。22年7月13日以来2年ぶりの打点で、20年8月6日に並ぶ自身最多の1試合3打点。韋駄天(いだてん)が放った一打に、岡田監督も「いやいや、そら植田のが大きかったよ」と手放しでたたえた。

 今季はすでに43試合に出場し、昨季の28試合を大きく上回る。先発は「2番右翼」だった6月1日ロッテ戦(ZOZOマリン)のみで、守備からが6試合。36試合と大半を占める代走でさすがの働きぶりを続けているが、この日は別の持ち味も見せた。「みんな勝ちたいという気持ちがめちゃくちゃあったので、よかったです」。15日の「海の日」の前日に「海(かい)」が大活躍だ。【磯綾乃】