元女子校から甲子園へ 今春創部の水戸三、苦く歴史的な初戦

AI要約

第106回全国高校野球選手権茨城大会は13日、ノーブルホームスタジアム水戸など4球場で2回戦11試合が行われた。

水戸三は今春創部して初出場し、23点を追う中、永山奏汰主将が同校初安打を放つなど、諦めない姿勢を示した。

水戸三は女子校出身で、女子3人による選手勧誘で野球部が発足。柴田監督は甲子園目指す意欲を示した。

元女子校から甲子園へ 今春創部の水戸三、苦く歴史的な初戦

 第106回全国高校野球選手権茨城大会(県高野連など主催)は13日、ノーブルホームスタジアム水戸など4球場で2回戦11試合があった。

 今春創部した水戸三が「3校連合」で初出場。日本ウェルネスに四回まで3者凡退に抑えられたが、23点を追う五回裏、2死二塁で永山奏汰主将(1年)が同校初安打。得点にはならずとも「率直にうれしかった。点差が離れても諦めない姿勢を見せ、三高に入りたいと思ってもらいたかった」とかみ締めた。

 同校は元女子校。2002年センバツに水戸短大付(現・水戸啓明)主将として初出場した柴田優太監督が23年に赴任したのを機に、野球好きの女子3人(いずれも3年、現マネジャー)が選手を勧誘し、1年6人が集まった。「こんなにすぐ出られるとは思っていなかったので、うれしい」と大越夢叶(ゆめか)さん。

 試合は23-0と完敗だったが、バックネット裏から見守った柴田監督は「結果は残念だが、永山の1本は歴史的な1本。まずは単独出場し1勝が目標だが、やるからには甲子園を目指したい」と話した。【信田真由美】