高田潤がJRA通算200勝 セレモニーではまさに〝高田劇場〟「200勝といっても…」【福島4R】

AI要約

高田潤が福島4Rの障害オープンで勝利し、JRA通算200勝を達成した。

昨年の落馬で頸椎を骨折し、1年近くのリハビリを経て復帰した高田は、グレートバローズでの勝利を喜んだ。

高田はセレモニーで因縁の後輩とのやり取りをして、感謝と意気込みを表明した。

高田潤がJRA通算200勝 セレモニーではまさに〝高田劇場〟「200勝といっても…」【福島4R】

 土曜(13日)、福島4Rの障害オープンで、高田潤(43=栗東・フリー)が現役56人目となるJRA通算200勝を達成した。内訳は平地が56勝、障害が144勝。

 グレートバローズに騎乗し、番手につけて直線で余力十分に抜け出し、後続を7馬身ちぎっての完勝だった。強い思い入れがあるパートナーだけに、喜びもひとしおだ。高田は2022年末の落馬で頸椎を骨折。手術と1年近くのリハビリ生活を経て復帰した。昨年、復帰後の初勝利を飾ったのがグレートバローズだった。

「ケガで休んでいる時、猪熊オーナーが『待っているからな』と声をかけて下さいました。この馬で勝ててうれしいです。ケガは何回もしていますが、去年のケガは騎手をやめなければならないほどで、復帰に時間がかかりました。こうして勝つ喜びをかみしめられるのはジョッキーだからこそで、続けてよかったです」

 セレモニーはまさに〝高田劇場〟。プラカードを持ったのは〝因縁〟のある後輩の草野。先月の東京ジャンプSで、草野はロスコフ(2着)に騎乗し、勝った高田のジューンベロシティにゴール前で斜行の被害を受けた(高田は2日間の騎乗停止)。マイクを握った高田は「この前ジャマしてしまった草野君がプラカードを持ってくれたので、僕は許してくれたと思っています」と、やや強引に過去を清算した。

 さらには「200勝といっても26年かかっています。多くの関係者に支えてもらったおかげです。ここには年間100勝するジョッキーがいますけど」と松山の方を向くと「弘平の100勝より、僕の200勝の方が身に染みています」とコメント。松山は苦笑するしかなかった。

 最後は「ジョッキーが馬と接して教え込み、馬をつくっていくのが障害の魅力です。そういう部分を応援していただければ。これからも勝てるだけ勝ちたいです。無事に結果を出すのが我々の仕事。一生懸命やるだけです」と締めた。