ソシエダ、今夏の補強第一号はマンCから完全移籍加入のセルヒオ・ゴメス! 6年契約を締結

AI要約

レアル・ソシエダはマンチェスター・シティからU-23スペイン代表DFセルヒオ・ゴメスの完全移籍を発表した。契約期間は6年間で、移籍金は最大1000万ユーロの見込み。

移籍理由や抱負などを語ったS・ゴメスは、マンチェスターシティでの経験やラ・レアルとイマノル監督に惹かれたことを明かした。将来的な目標も述べている。

23歳のS・ゴメスはバルセロナ出身でプレッシーズンに参加できないが、パリ五輪にはオーバーエイジで出場する予定。レアル・ソシエダは今季6位で終わり、来季はヨーロッパリーグに参加する。

ソシエダ、今夏の補強第一号はマンCから完全移籍加入のセルヒオ・ゴメス! 6年契約を締結

 レアル・ソシエダは12日、マンチェスター・シティからU-23スペイン代表DFセルヒオ・ゴメスが完全移籍加入することを発表した。

 クラブの発表によると、契約期間は2030年6月30日までの6年間。スペインメディア『マルカ』によると、移籍金はボーナスなども含めた金額で最大1000万ユーロ(約17億円)程度の見込みだ。なお、契約には売却条項も含まれており、将来S・ゴメスが移籍した際、その移籍金の30%がマンチェスター・シティに入るという。

 完全移籍加入に際し、S・ゴメスはクラブ公式チャンネルの『レアル・ソシエダTV』を通してコメントを発表。「加入が決まり、本当にワクワクしている。チーム、そしてクラブの目標達成に貢献できるよう、最大限を尽くしたい」と意気込みを語っただけでなく、新天地に対して抱いている印象や、移籍を決めた要因の1つなどを赤裸々に語った。

「ラ・レアルとイマノル(・アルグアシル監督)のスタイルは以前から好きだったので、ここでプレーできると思うと非常にワクワクする。選手として常に高みを目指し、成長を続けたいと思っている。できる限りの力で貢献したい」

「マンチェスター・シティでは背番号『21』をつけていたんだけど、これは僕にとって特権だった。なんて言ったって、僕の幼い頃からの憧れであるダビド・シルバが背負っていた番号なのだからね。彼はマンチェスター・シティからここへ来て、現役を引退した。彼がプレーしたクラブを渡り歩けるというのも、(移籍を決める)動機の1つになったよ」

「プレシーズンの間はここでプレーすることができないけれども、代表チームでできる限りタイトルに近付けることを願っている。そしてその後、ここのスタッフやチームメイトと共に、新たなシーズンのスタートを切れることを本当に楽しみにしている」

 S・ゴメスは2000年9月4日生まれの現在23歳。カタルーニャ州バルセロナのバダロナ出身で、同州内のビッククラブであるバルセロナの名門育成組織、“ラ・マシア”で育った選手だ。2018年1月にドルトムントへ完全移籍すると、2017-18シーズンのブンデスリーガ第29節シュトゥットガルト戦(○3-0)でトップチームデビューを飾る。しかし、その後はユースチームが主戦場となり、2019年夏にはウエスカへ2年間のレンタル移籍も経験した。

 ウエスカでは2シーズンで公式戦通算68試合出場1得点を記録するなど、主力として活躍し、2021年夏にはアンデルレヒトへ完全移籍。アンデルレヒトでも即座に主力の座を確保し、2021-22シーズンの公式戦50試合のピッチに立って7ゴール15アシストを記録すると、2022年夏にはマンチェスター・シティへの完全移籍を果たした。

 マンチェスター・シティに在籍した2年間では公式戦38試合のピッチに立ったものの、うち24試合が途中出場。ビッグクラブの厚い選手層に阻まれ、バックアッパーとしての立ち位置から抜け出せない日々が続いた。

 また、各年代別のスペイン代表にも名を連ねており、昨年行われたU-21欧州選手権2023では5試合のピッチに立って3ゴール2アシストを記録し、準優勝に大きく貢献した。今年7月から8月にかけて行われるパリオリンピック2024(パリ五輪)では、オーバーエイジでU-23スペイン代表に選出されている。

 2023-24シーズン、レアル・ソシエダはラ・リーガを6位でフィニッシュ。日本代表MF久保建英を擁するチームは、来季はヨーロッパリーグ(EL)に参戦する。なお、クラブにとっては今夏の補強第一号がS・ゴメスとなった。