【陸上】佐藤風雅「遅咲きでも出ることできる」28歳で初五輪…個人決勝&リレーでメダル獲得へ

AI要約

陸上男子400メートルパリオリンピック代表の佐藤風雅が五輪への意気込みを語った。

佐藤風雅は社会人で競技を続けながら、初の五輪出場を果たす。

佐藤風雅は400メートルリレーでも日本勢初のメダル狙いを誓った。

【陸上】佐藤風雅「遅咲きでも出ることできる」28歳で初五輪…個人決勝&リレーでメダル獲得へ

 陸上男子400メートルパリオリンピック(五輪)代表の佐藤風雅(ふうが)が11日、所属先のオンライン会見に出席した。初の五輪へ「44秒70では決勝へ進めない。44秒50が決勝の最低限のライン。その先にいきたい」とし、日本勢では92年バルセロナ五輪の高野進以来となる決勝進出を誓った。

 茨城県立中央高から本格的に競技を始め、作新学院大卒業後の社会人1年目は足利銀行、2年目以降の3年間は那須環境技術センターで働きながら競技を続けた。昨夏の世界選手権では2大会連続の準決勝進出を収め、日本歴代3位の44秒88をマーク。世界ランキングで出場圏内につけ、28歳にして初の五輪切符をつかんだ。

 「全中、インターハイの両方に行けていない選手で五輪に出るのは相当珍しい。今は社会人で陸上を続けている選手が多いと思うが、僕みたいに遅咲きの選手でも五輪に出ることができると思ってもらえたらすごくうれしい」と控えめに胸を張った。

 出走が濃厚な1600メートルリレー(4×400メートルリレー)では、日本勢初のメダル獲得を狙う。日本の過去最高成績は04年アテネ五輪の4位だが、今夏の布陣は400メートル日本記録保持者の佐藤拳太郎(29=富士通)、同種目日本歴代5位の自己ベスト保持の中島佑気ジョセフ(22=富士)ら、日本歴代5位までに3人がランクインと強力。「強いメンバーがそろっている。去年(23年世界選手権)は予選落ちという悔しい結果に終わったが、まずは予選を抜けて、決勝でメダル争いをしたい」と固く誓った。【藤塚大輔】