【陸上】33歳飯塚翔太「どこまでやれるか楽しみ」4大会連続五輪の原動力は“競い合う日々”

AI要約

33歳のスプリンター飯塚翔太が4度目の五輪に向けて意気込みを語る。

練習から仲間との競争を大切にし、日々の刺激を燃料にしている。

飯塚は今季、200メートルでの好成績を続け、自己記録更新を目指す。

 陸上短距離界をけん引する33歳のスプリンター飯塚翔太(ミズノ)が、4度目の五輪を熱く駆け抜ける。

 11日、所属先のオンライン会見に出席。200メートルに臨むパリ五輪は、短距離種目では朝原宣治に続いて日本勢2人目の4大会連続代表入りとなる。「がむしゃらにゴールまで走りたい。後半で逆転するレース展開をやりたいです」と力強く誓った。

 「日々燃えているのが大きいですね」

 今も第一線で走り続ける原動力は、日頃の練習から仲間たちと競り合っていることと説く。21年東京五輪後は、1人で練習するスタイルから後輩選手たちと合同で取り組むように変更。補強やジャンプ系のトレーニングでも「常に競争」と勝負を繰り返している。

 「勝ち負けがついたり、引き離したりすると、自分の実力が判断できる。正解にたどりつくのが早いんです。1人でやっていると、タイムは出ないですよ。競い合っていないと。競い合っているのが大きいかなと思います」

 今季は200メートルで13年連続の20秒50切りを達成。大きな故障なく継続的にレースへ出続け、世界ランキングで五輪切符をつかんだ。

 個人種目の200メートルでは、過去3大会とも予選敗退。今夏は準決勝に進出し、自己記録(20秒11)超えを狙う。

 さらに400メートル&1600メートルリレーへも備える。16年リオ五輪400メートルリレーで2走を務め、銀メダルを獲得したベテランは「いつでも走る準備をしておく」と気合が入っている。

 「次へのステップアップにつなげたい。自分がどこまでやれるかが楽しみ」

 燃える思いを胸に、4度目の五輪もフル回転していく。