足首骨折から半年、MF宮沢ひなた「スピード感戻ってきた」…なでしこJ、あすガーナ戦

AI要約

サッカー日本女子代表がガーナ代表との親善試合に臨む。故障明けの宮沢が復活に向けてプレーし、競争が激化している。

宮沢は前線左でプレーし、パフォーマンスを見せ場は作れなかったものの、体とスピード感は戻ってきていると感じている。北川らとの連係向上が重要。

清家や浜野など他の選手も力をつけており、ポジション争いが激化。宮沢はどのポジションでも自分の力を示したいと語る。

 パリ五輪に出場するサッカー日本女子代表(なでしこジャパン、世界ランキング7位)は13日、金沢市でガーナ代表(同65位)との国際親善試合に臨む。故障明けの昨年ワールドカップ(W杯)得点王、MF宮沢(マンチェスター・ユナイテッド)が、五輪前の限られた実戦機会でどんなパフォーマンスを見せるか、注目される。

 10日のなでしこリーグ1部・ヴィアマテラス宮崎との練習試合では、本来の前線の左に加え、守備時は最終ラインまで下がるウィングバックで、それぞれ30分間プレーした。約1か月ぶりの実戦で見せ場こそ作れなかったものの、「体やスピード感は戻ってきている感覚がある」と表情は明るい。

 昨年12月の右足首骨折から代表に本格復帰した5~6月のスペイン遠征のニュージーランド戦では、ボールを受ける回数が少なく、持ち前のスピードも発揮できなかった。「ゴール前でのチャンスメイクはまだまだ足りない。チームとしての戦い方も精度を求めていきたい」。完全復活に向け、定位置をつかみつつある左のDF北川(INAC神戸)らとの連係向上がポイントとなりそうだ。

 宮沢と同じ前線のポジション争いでは、昨季三菱重工浦和でWEリーグ得点王に輝いたMF清家や、ニュージーランド戦で代表初ゴールを挙げたFW浜野(チェルシー)らが着実に力をつけており、競争は激しさを増している。「どのポジションでも、任されたことを自分なりに表現できたらいい」と宮沢。まずはガーナ戦で好結果を残し、五輪本番へ弾みをつけたい。