バスケ日本代表12名が意気込み! 八村「東京五輪の思いを持ってパリへ」

AI要約

バスケットボール男子日本代表チームがパリ五輪に向けて記者会見を行う

選手やコーチが意気込みを語り、ベスト8進出を目指す意欲を示す

チームは欧州遠征に向かい、強化試合を経て準々決勝進出を目指す

バスケ日本代表12名が意気込み! 八村「東京五輪の思いを持ってパリへ」

未だ見ぬ高みを目指して、いざパリへ。7月10日、バスケットボール男子日本代表チームの記者会見が行われた。まず日本バスケットボール協会・三屋裕子会長と東野智弥技術委員長が次のようにあいさつした。

三屋会長「一昨日12名が決まった。ホーバスHCが考える最高のチームをお披露目させていただきたい。選手はオリンピアンの覚悟と責任を持って戦ってくれると思う。今回7名『東京五輪』の経験者がいる。少しずつ『五輪』の伝統が日本バスケ界、男子のバスケ界に引き継がれていった。みなさんにご支援いただけるとうれしいです。よろしくお願いします」

東野技術委員長「『東京五輪』『W杯』は我々が目指す結果ではなかった。FIBAランキング3位のドイツ、9位のフランス、12位のブラジル。我々の26位からはるか上のバスケをしている。だが、高い壁は我々に違うものになっていると思う。2019年の『W杯』、『東京五輪』、昨夏の『W杯』を経て、我々が努力したものを見せ、また違う世界を見せたい」

続いて、トム・ホーバスHCをはじめ、日本代表選手12名が『第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)』に向けて意気込みを語った。

ホーバスHC「45名くらいディベロップメントキャンプから選手を見て、最後のサバイバルは難しかった。誰がうちのチームにフィットするかを見た。この12人がファイナルロスター。今日12名で練習をやって雰囲気がちょっと変わった。落ち着いた。『パリ五輪』の目標のベスト8へ向けて、毎日ファイトする。ふたりのリザーブ選手、川真田(紘也)選手と佐々木(隆成)選手も一緒にヨーロッパに行く。ケガや病気になったらリザーブの選手が出る」

渡邉飛勇「僕の役割はまずディフェンス、そしてリバウンド。オフェンスのスキルはないので、ほかの選手に任せる」

吉井裕鷹「この12名に残れたことを本当に光栄に思う。その分責任を負わないといけない。今まで一緒に戦った選手の分も背負っていきたい。『五輪』では自分に与えれた役割をやり続けたい」

馬場雄大「今回2度目の『五輪』に出場することができた。『五輪』は特別なものだと感じている。『W杯』でも最終的に気持ちが強い方が勝っていたので、その気持ちの部分を出していきたい」

ジェイコブス晶「自分の役割はオフェンス、シューターとして、シュートを打ち続ける。ディフェンスはサイズがある選手やスイッチした時にガードを相手にも守り切ること。リバウンドなどハッスルする部分をがんばりたい」

テーブス海「こうやって12名に残れたことをすごくうれしく思う。僕の役割はペイントアタックとディフェンス」

ジョシュ・ホーキンソン「僕の役割はリバウンドとコートを走ること。日本のために、このチームのためにがんばりたい」

河村勇輝「この『五輪』の12名のメンバーに入ることができて本当に光栄に思う。自分の夢なので本当にうれしい気持ちと、気が引き締まる思いがある。ベスト8という大きな目標を必ず達成するためにペイントアタック、スコアとアシストのバランスも大事になってくる。PGとしてのコントロールの部分も遂行していきたい」

比江島慎「12名に選ばれて大変うれしく思う。自分の役割としてはベテランの立ち位置だと思うので、これまで経験したことをこのチームに生かしていければと思う」

渡邊雄太「この12名に選ばれて光栄に思っている。このチームで経験ある者としてコート内外でリーダーシップを発揮して、チームを引っ張っていきたい」

八村塁「2回目の『五輪』、僕も楽しみだし、日本代表でやれることを誇りに思う。アメリカ、NBAでやってきたをチームメイト、ファンに見せれることをうれしく。オフェンスもリバウンドもプレーで引っ張っていければと思う」

富永啓生「まず12名に選ばれたことをうれしく思うし、自分の役割として3ポイントのところで、オフェンスのところでチームに勢いを付けられればと思う」

富樫勇樹「僕も12名に残れてうれしく思う。このチームにはベスト8という目標があるので、そこに辿り着くために自分にできることをやっていきたい。僕自身2度目の『五輪』、『五輪』という舞台は特別で誰もが立てる舞台ではないので、しっかり責任感を持って戦っていきたい」

ベスト8進出を達成するために鍵となるプレーを質問された河村と富永は?

河村「3Pの部分は必ず高確率で決めていくことが大切になってくると思うので、そのために僕自身がペイントアタックしてみんなが気持ちよく3Pを打てるようにしたい。相手のディフェンスを引き付けていければいいなと思う」

富永「僕も同様に3Pを高確率でやっていくは『五輪』で勝つために必要だと思う。45%、それ以上をチームでやることで勝つチャンスが広がるし、ベスト8が見えてくると思う」

歴代最強の呼び声高い今回のチームだが、渡邊雄はやんわりと否定した。

「周りが歴代最強という言い方をしてくれるのはありがたいが、歴代最強がどうかは結果が決めることだと思っている。この12名は何も結果を残していないので、しっかり結果を残した上で終わった後、自分たちでそう言えるチームにしたい」

富樫はベスト8進出のために主将の役割を口にした。

「『五輪』なので簡単なグループはない。対戦相手を見ても経験ある強豪が揃っていると思うが、さきほど河村、富永が言ったように3Pも大事になるし、ブラスリバウンド。日本のずっと課題であるリバウンド。3Pが入ったとしても相手に数多くシュートを打たれると難しい試合になってしまうので、コートに出ている5人がリバウンドの意識を持って臨まないといけない。トムさんになって主将をやらせてもらい、僕自身成長できたと思うので、『五輪』という舞台で僕の経験がチームの勝利に役立てばいいなと思う。自分にできることをコート内外でやっていきたい」

2度目の『五輪』に懸ける思いを問われた八村は?

「3年前に『五輪』で3連敗した。結果としても全部20点差で負けて、僕らとしては全然やり切った感がなかったので、富樫さん、雄太さんと『もう一度『五輪』に行こう』と話していて、3年後パリということで、僕らのレベルが上がった中でまた迎えることを僕としてもうれしく思うし、新しい機会を与えてもらって、またみんなとできることもうれしい。『東京五輪』の思いを持ってパリに臨みたい」

左足のケガの回復具合が気になる渡邊雄だが、「今日もMRIを撮ってきて、順調に回復していたので、『五輪』は問題なく出られるだろうと思う」とキッパリ。

バスケットボール男子日本代表は本日7月11日に欧州遠征へ出発。7月19日(金)にドイツ代表、21日(日)にセルビア代表と強化試合を実施し、『パリ五輪』へ突入する。『パリ五輪』グループBでは27日(土)にドイツ代表、31日(水)にフランス代表、8月2日(金)にブラジル代表と激突し、6日(火)に行われる準々決勝進出を目指す。