柏FW細谷真大が筑波大から貫録決勝弾!得点後は喜び控え目「プロの立場で」後輩との対決には感慨

AI要約

柏レイソルが天皇杯3回戦で筑波大を延長で下し、細谷真大の豪快なヘディングゴールが決勝弾となった。

得点後の細谷は控えめな喜びを見せ、仲間とのつながりを強調していた。彼は今後の調子アップも目指し、オリンピックに向けて意欲を示していた。

14日の名古屋戦後にはパリに出発する細谷は、次戦ではもっとよいプレーを見せたいと意気込んでいた。

[7.10 天皇杯3回戦 柏2-1(延長)筑波大 三協F柏]

 貫録の決勝弾が生まれたのは延長前半10分、柏レイソルは右サイドからMFマテウス・サヴィオが蹴ったCKに走り込んだFW細谷真大が豪快なヘディングで叩き込んだ。

 頭での得点は昨年4月のルヴァン杯・新潟戦で決めて以来だという細谷だが、得点後の喜びは控え目だった。「プロの立場で言えば勝って当たり前の試合なので、そこはあまり大喜びせずに」。大学生の挑戦を退ける意地の勝利を呼び込んだ。

 試合後のテレビインタビューでも、「複雑な思いがあった」と表情が晴れることはなかった。相手の筑波大には、柏U-18時代をともに過ごした一学年後輩のMF田村蒼生や学生コーチの戸田伊吹がいた。「すごくユース時代から仲良くしていた。こうやってできて楽しかった」。苦楽をともにした仲だからこそ分かる感情があったようだ。

「彼らもこれから将来が待っている。もう一回、プロの世界でやれたらいいかなと思います」

 この日の得点で自身の調子も上げていきたい。14日の名古屋戦後にはいよいよ、オリンピック出場のためにパリに出発することになる。「追加点が役割だったので、後半に取りたかった」「もっと圧倒したかった」。この日は反省の言葉ばかりが口をつく試合になってしまったが、次こそは納得のいくゲームをすることで、すっきりと日本を発つ日を迎えたいところだ。