「平常心」胸に刻みシード校を苦しめた 都城東・吉行投手が成長誓う

AI要約

都城東と延岡学園の激戦を簡潔にまとめると、延長タイブレーク十回裏で延岡学園が逆転勝利を収めた。

試合では、吉行投手と重村投手の投手戦が注目されたが、延岡学園が勝利を手にした。

これにより、延岡学園はチームとしての成長を示し、高いレベルを目指す意欲を見せた。

「平常心」胸に刻みシード校を苦しめた 都城東・吉行投手が成長誓う

(10日、全国高校野球選手権宮崎大会2回戦 延岡学園5―4都城東)

 1点をリードした延長タイブレーク十回裏。初回から投げてきた都城東のエース吉行遼真投手(2年)に力は残っていなかった。安打と犠飛で同点とされ、重村虎之介投手(3年)にマウンドを託した。「体力が厳しかったです」

 「平常心」を胸に刻んで第1シードの延岡学園に立ち向かった。一回、走者を2人許したが、変化球と130キロ台の直球との緩急がさえた。味方が3点を奪った直後の三回裏、連続四球を出すなどして追いつかれたが、気持ちを切り替えて後続を断つと、延長まで互角の戦いに持ち込んだ。八牧竜郎監督は「いつ交代させようと考えていたが、時折いい球が来ていた」。

 春の九州高校野球県予選はタイブレークで敗れるなど、チームはなかなか勝ち切れなかった。「これまで緊張で硬くなることがあったけど、100パーセントを出してくれた」と川崎比呂主将(3年)は感謝した。

 この日の先発メンバーのうち、3年生は2人だけ。吉行投手は「勝たせてやりたかった」と話し、「先輩に甲子園のスタンドで応援してもらえるよう、もっと球速を上げて、変化球の切れを良くしたい」と、レベルアップを誓った。(中島健)