「自分がやるべきことをやるということ」ソフトバンク小久保監督の言葉に共感したオリックスの攻撃

AI要約

オリックスがソフトバンクを3-0で破り、相手の攻撃パターンに注目が集まる試合となった。

中軸打線の不振も指摘されつつも、大里の粘りが相手バッテリーにプレッシャーをかけた。

小久保監督も選手には「自分のやるべきことをやる」と責任を持つ姿勢を求めている。

「自分がやるべきことをやるということ」ソフトバンク小久保監督の言葉に共感したオリックスの攻撃

 ◆オリックス3―0ソフトバンク(9日、京セラドーム大阪)

【名物記者コラム/#好球筆打】

 今季8度目の零封負けか。それ自体はあまり気にならないのだが、直近5試合で3度目の零封負けというのは少々気がかりだ。7月の6試合は栗原陵矢、山川穂高、近藤健介の3人が計2打点。中軸が仕事を果たせていないだけに、当然の結果ではある。

 だからといって、中軸次第でいいのかと言えば、それは違う。試合後の小久保裕紀監督も現状の打開策として「自分がやるべきことをやるということ」と繰り返した。要するに、そういうことだ。

 この試合で面白く、かつ珍しいなと感じたのは相手の攻撃パターンだった。初回の攻撃は当然として、奇数イニングの3回、5回、7回はいずれも1番福田から攻撃が始まった。これはかなりの「レアケース」と言えるのではなかろうか。

 もちろん、ただの偶然ではない。理由は8番大里の働きに隠されていた。2回の第1打席は1死一塁で中飛に倒れ、9番若月が三振で終わったことで3回は1番から攻撃が始まったが、4、6回は2死で回ってきた打席で四球を選び、攻撃を切らさなかった。この粘りが地味に大きかった。

 福田は4打数無安打と1番の仕事を果たせなかったが、1イニングおきに1番から始まる攻撃は、ホークスバッテリーに重圧をかけたことだろう。自分のやるべきことをやる―。現状打破へ、相手の野球にヒントを得た敗戦に思えた。(石田泰隆)

【#9日のOTTOホークス情報】