小田凱人、ウィンブルドン連覇へ「自由にテニスをする、それで勝つ」車いすの部9日開幕

AI要約

ウィンブルドン選手権で連覇を目指す小田凱人が、大会への意気込みや選手としての姿勢について語った。

小田選手は自由なテニスをプレーし、勝利を目指す姿勢を見せることを期待している。

小田選手はウィンブルドンをパラリンピック前の最後のタイトルと位置付け、最高の状態で臨みたいと語った。

小田凱人、ウィンブルドン連覇へ「自由にテニスをする、それで勝つ」車いすの部9日開幕

 テニスの4大大会「ウィンブルドン選手権」は後半戦に突入し、9日から車いすの部が開幕する。男子シングルスで大会連覇を目指す小田凱人(東海理化)が、WOWOWの独占インタビューで意気込みを語った。

 ―ウィンブルドンに来てみて、去年と意識の違いはありますか?

 「ないですかね。いつも通りって感じ。まぁでも去年よりワクワクしてるし、楽しみっていう気持ちが去年よりも多いです。ここはもう、白いウェアに芝でということで毎回『遂にきたな』という気持ちになります。去年もこういう風だったなという感情が今あります」

 ―今年のウィンブルドンでは世界にどんな自分をみせたいですか?

 「『自由にテニスをする、それで勝つ』というのを多くの人に見てほしいですね」

 ―全仏、ウィンブルドン、パリパラリンピックと続いていく中で、ウィンブルドンは小田選手にとってどんな位置づけですか?

 「次がパラリンピックになるので、(ウィンブルドンは)パラリンピック前の、最後に残ったタイトルということになります。全豪から順調に大きなタイトルを取ってきてはいるので、パラリンピック前、最後に締めくくって、パラリンピックにベストな状況で臨めたらなと思います」

 ―クレーから芝(全仏からウィンブルドン)、また芝からクレー(ウィンブルドンからパラリンピック)と変わっていくと思うのですが、その対応はどのようにされているんですか?

 「対応はしていないです。芝ってやっぱり重たいし、車いすが止まっちゃうのですが、そこで対策をするのではなく、みんなが変えていくところを、自分はそのままのスタイルでいきます。

芝でもネットにでるし、アグレッシブなプレーをするというところで、対戦相手と差をつけていきたいですね」

 ―連覇へのカギとなるところは、どんなものでしょう?

 「僕、結構試合前に忘れ物をするんです。足にベルトをはめているのですが、よく(ベルトを)無くします。ベルトをちゃんと持っていけるように、準備をしっかりして、忘れ物をしないように試合に挑めたら結果がついてくるなと思っています」

 ―全仏ではビシッと決まった髪も話題でしたが、今回の髪型に何かコンセプトはありますか?

 「特にないです。ずっとパーマをかけていたんですが、途中で飽きちゃいました。全仏の期間に切るのはまずいと思って切らなかったですが、短髪にはずっとしたかったです。(全仏から)帰ってすぐきりました」

 ―今大会の目標、意気込みをお願いします。

 「芝がめくれるぐらい激しい試合をしたいと思います。(具体的な目標としては)サーブとネットプレーを意識してやりたいと思っています。(結果は)あまり意識していないので、自分らしくやっていければなと思います」