学校行事でも画才発揮 美術部兼ねる「二刀流」田園調布・藤井透真チーム唯一の長打/東東京

AI要約

田園調布は部員14人で日体大荏原に7回コールドで敗れた。

藤井透真内野手が長打を放ち、チームの中心として活躍した。

藤井は美術部と兼部する二刀流で、新チームでは主将を務める予定。

<高校野球東東京大会:日体大荏原12-3田園調布>◇8日◇大田スタジアム

 部員14人の田園調布は日体大荏原に7回コールドで敗れた。2回に2点を先制するなど序盤はペースを握ったが、最後は大差をつけられた。

 2番二塁で出場した藤井透真内野手(2年)がチーム唯一の長打を放った。2-2で迎えた3回表に先頭で打席に立つと、5球目を左中間に運んだ。「超気持ちよかったです」と二塁に到達すると大きく拳を突き上げた。その後、一時勝ち越しとなるホームを踏み、再び喜びを爆発させた。「ベンチも大盛り上がりで、本当に気持ちよかったです」と笑顔で振り返った。

 藤井は美術部と兼部する「二刀流」。野球の練習のない水曜日は「絵を描くのが得意なので」とバットを筆に持ち替える。野球部の勧誘ポスターを自ら描くなど、学校行事でも画才を大いに発揮する。

 大金星とはならず、藤井は「勝てそうだと思いましたけど、体力が足りなかった」と振り返った。炎天下での試合で何度も足をつったが、最後までグラウンドに立ち続けた。新チームでは主将を務める予定だ。「3年生が明るく引っ張ってくれた。自分も元気にチームを引っ張って、勝てるチームを目指したい」と晴れやかに話した。【野見山拓樹】