【バレー】川合俊一会長「メンバーそろっている」日本52年ぶり男女アベックメダル夢物語ではない

AI要約

男女日本代表がパリ五輪出場に向けて壮行会を開催。メダル獲得への意気込みを口にする。

日本バレーボールの男女代表はパリ五輪でアベックメダル獲得を目指す。JVA会長も期待を寄せる。

男女代表が共闘し、パリで勝利を重ねる“ジャパンバレー”の展開を期待。

【バレー】川合俊一会長「メンバーそろっている」日本52年ぶり男女アベックメダル夢物語ではない

 男女ともに、パリで表彰台に立つ。日本バレーボール協会(JVA)は8日、都内でパリ五輪日本代表の壮行会を実施。男女日本代表24人が一堂に会し、ファン関係者約500人の前でメダル獲得への思いを口にした。6月末までの国際大会ネーションズリーグ(VNL)で男女そろって銀メダルを獲得。次はパリで72年ミュンヘン大会以来52年ぶりのアベックメダル達成へ-。日の丸が「ワンチーム」で花の都へ乗り込む。

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 男女日本代表が一堂に会した五輪の壮行会で、女子の司令塔、岩崎こよみが口元を引き締めて言った。「男子、女子、ビーチ…そして応援してくださる全ての皆さんと“ワンチーム”になり、日本のバレーの魅力をたくさんの人に伝えられる大会にしたい」。日の丸を背負う全てのメンバーの思いを代弁。男子の絶対エース石川祐希主将も「パリ五輪はメダルを取るために行く。絶対に持って帰ってくる」。五輪では64年東京から72年ミュンヘンまで3大会連続で男女アベックメダルを獲得しており、52年ぶりの再現を見据えた。

 半世紀ぶりの日の丸の悲願は、決して夢物語ではない。4月にJVAが発表した28年までの代表強化計画には、男女代表の目標として改めて「パリ五輪でのメダル獲得」が明文化され、6月までのVNLでは男女ともに史上初の銀メダルを獲得した。JVAの川合俊一会長はこの日「今までは『メダルを目指そう』と言っていたけど、今は本当に取れるメンバーがそろっている。期待に応えられるような戦いを見せてくれる」と断言。3週間を切った本番の結末を思い描いた。

 五輪では、より男女の“共闘”がカギを握りそうだ。1次リーグの試合日程は、27日の男子の初戦ドイツ戦を皮切りに、28日は女子ポーランド戦、31日は男子アルゼンチン戦と交互に戦いが続く。男子の攻守の軸を担う高橋藍が、かつて「女子が結果を出すと自分たちも刺激されて背中を押される」と話していたようにお互いに高め合う存在。パリでも勝利を積み重ねて「ジャパンバレー」に流れを呼び込みたいところだ。

 武器とする「緻密さ」は男女で共通する。女子の古賀紗理那主将は「日本は身長が低いので、それぞれのクオリティーを高くしないと。オフェンスでは勇気を持って厳しいコースに打つとか、それが勝つために必要なこと」とうなずいた。「ともにパリへ」から「ともにパリで」へ。花の都で、男女代表がともに表彰台に立つ。【勝部晃多】

 ○…男女の監督がメダル獲得を誓った。男子ブラン監督は「VNLでの銀メダル獲得は五輪でのメダル獲得に近いものがある」と自信を示した。来日8年目で迎える母国での大舞台へ「17年からチームを見てきて、メダルを獲得するのが最後のゴール」とした。女子真鍋監督は「選手と話し合い本大会はメダルに挑戦する。新たな目標に向かって頑張る」と宣言。就任後の3年間について「主将を古賀にしてチームがよく1つにまとまった」と評価した。