巨人・岸田行倫、3打点でチームに勢い 下位打線で存在感

AI要約

巨人の捕手・岸田行倫が好調で、一回に2点適時打、三回には犠飛を記録。チームを勢いづけた。

阿部慎之助監督が捕手の起用法に悩んだ中、岸田が攻守にバランスが良く定位置をつかんでいる。

岸田の出場試合数が増えており、下位打線でも存在感を見せることで先発の機会が増える可能性がある。

巨人・岸田行倫、3打点でチームに勢い 下位打線で存在感

 ◇ヤクルト―巨人(5日・神宮)

 巨人の7番・岸田行倫が、一回の2点適時打に、三回には犠飛。捕手ながら序盤に3打点を挙げて、チームを勢いづけた。

 一回は2点を取り、さらに2死二、三塁。カウント1ボール2ストライクから「追い込まれていたので食らいついていった」と真ん中付近の失投を見逃さずにとらえた。左前適時打で走者2人が生還し、「いい追加点になってよかったです」と喜んだ。1点を追い上げられた直後の三回にも、1死一、三塁できっちりと中犠飛を放ち、先発の戸郷翔征をもり立てた。

 今季、就任した阿部慎之助監督がシーズン序盤から悩んだのが、自らも経験した捕手の起用法だ。強打が売りの大城卓三、球界屈指の強肩・小林誠司といった名のある選手がいるなかで、現在、岸田が定位置をつかんでいる。

 大城は持ち味の打撃に苦しむ時期が長く、小林はもともと打力が高くない守備型。対して、岸田は攻守にバランスが良く、重宝されている。

 今季の出場は49試合目で、キャリアハイだった昨季の46試合を超えた。この日のように下位打線で存在感を見せれば、先発出場の機会は増え続けることだろう。【岸本悠】